心を豊かにするワインの世界

ワインは酔うためではなく、未知の経験を楽しみ、教養を深めるエンターテインメント。

野暮ったいのに締まる。カリニェナ産樽熟シャルドネの底力

バニラ、ココナッツ、トロピカルフルーツ——濃密な香りをたっぷり纏いながら、最後だけ辛口にキュッと締まってくる。スペイン・カリニェナ産、6ヶ月樽熟成シャルドネの記録。


アナヨン シャルドネ
Grandes Vinos y Viñedos Anayón Chardonnay

アナヨン シャルドネ2024の裏ラベル。鮮やかなオレンジイエローのラベルに「ANAYÓN Chardonnay AÑADA 2024 CARIÑENA DENOMINACIÓN DE ORIGEN」と黒字で記載。アルコール14%・750ml・VEGAN認証マーク入り。輸入者としてフィラディスの社名と横浜の住所が印字されている。

  • 飲んだ日:2026/6/15
  • シチュエーション:充実しすぎた週末の翌日、月曜の夜にワインを解禁した
  • ヴィンテージ:2024
  • 生産者:グランデス・ビノス・イ・ビニェドス(Grandes Vinos y Viñedos S.A.)
  • 生産地:スペイン>カリニェナ(アラゴン州・イベリア山系の麓、標高400〜800m)
  • タイプ:白(ガツンと濃厚系
  • 品種:シャルドネ 100%
  • 度数:14%
  • インポーター:フィラディス
  • 購入店:フィラディスワインクラブ
  • 参考価格:3,740円
  • 購入価格:1,870円(初回限定50%オフ)
  • 購入セット:初回限定50%オフ!おうちごはんを、いい感じに彩る8本セット アナヨン シャルドネ

【シチュエーション:週末を使い果たして、月曜の夜にワインを解禁する】

週末があまりにも充実していて、ワインを飲む暇がなかった。月曜の夜、ようやく栓を抜く。疲れではなく、いい気分のまま迎えた晩酌だった。


ワイン豆知識

アナヨンはカリニェナの「特別キュヴェ」

グランデス・ビノス・イ・ビニェドスのフラッグシップ、アナヨン。D.O.P.カリニェナの総生産量のうちわずか2%しか取れないシャルドネを100%使い、偉大な年にのみリリースされる特別キュヴェだ。限定生産という事実が、このワインの濃密さの背景にある。

アメリカンオーク・新樽50%がバニラとココナッツの源

このワインが纏う甘い香りの正体は、アメリカンオークのバリックで6ヶ月熟成(新樽比率50%)にある。フレンチオークと比べてアメリカンオークはバニラ・ココナッツのニュアンスが出やすく、このシャルドネの野暮ったいほどの甘さは樽の選択から来ている。

冷たい北風「シエルソ」が凝縮感を生む

カリニェナはスペイン・アラゴン州にあり、海抜400〜800mのやせた土地に畑が広がる。「シエルソ」と呼ばれる乾燥した北風が、ブドウの水分を適度に飛ばして果実の凝縮度を高める。濃いのに酸がある——この構造はこの気候なしには生まれない。


テイスティング|アナヨン シャルドネ 2024

  • 香りの強さ:5/5
  • 香りの要素:バニラ、ココナッツ、トロピカルフルーツ(パイン・パッション)、トマトジュース的な酸、海苔の佃煮のニュアンス
  • 酸味:4/5
  • 甘味:5/5
  • アルコール感:4/5
  • 余韻:ビリビリとした辛口の締め。まったりした後にキュッとくる緊張感
  • ボディ:フルボディ
  • テクスチャ:まったりと濃密。とろみを帯びた重量感
  • フレーバー:バニラ・ココナッツの甘みが主体。温度が上がるにつれてトロピカルフルーツへシフト。コクが非常に厚く、後味だけ引き締まる

感想|野暮ったい白が、グラスで姿を変えた

アナヨン シャルドネのフロントラベル。オレンジイエローのラベルに「ANAYÓN Chardonnay」と記載され、その下に「6 meses en barricas(6ヶ月樽熟成)」と添えられている。

万能グラス vs ブルゴーニュグラス:圧倒的な差

今夜はグラス比較実験もかねて飲んだ。使ったのは2つ——ガブリエルスタンダード(万能型、6,600円)と、木村ガラスのキメラ ツル28OG(ブルゴーニュグラス、3,000円弱)。

万能グラスで香りを嗅ぐと、トマトジュースを思わせる酸味のある香りと海苔の佃煮のような野暮ったさがはっきり出てくる。悪くはないが、どこかチャッチーな印象も拭えない。

ブルゴーニュグラスに替えた途端、スケール感が変わった。同じワインとは思えないほど香りが広がり、バニラ、ココナッツ、クリームのニュアンスが上品にまとまって鼻に届く。口径が大きく液体が横に広がる分、甘みとコクをダイレクトに感じ、まったり感がより豊かに伝わってくる。香りのスコアは万能グラスの4から、ブルゴーニュグラスで5へ上がった。結果は圧勝だ。

価格で言えばガブリエルの方が2倍以上するのに、パフォーマンスはツルに軍配が上がる。万能グラス一択で賄えないかという実験を続けているが、このワインで明確な答えが出た。爆発的な香りを持つ樽熟シャルドネには、大ぶりのブルゴーニュグラスが必須だ。

温度は高めで本領発揮する

このワインは冷やしすぎない方がいい。温度が上がるにつれて甘みがじわじわと出てきて、バニラとトロピカルフルーツの輪郭がくっきりしてくる。一般的な白ワインの提供温度より高め、13℃以上でも十分美味しい。野暮ったいワインだからこそ、まったりした温度帯でその個性を楽しみたい。


ペアリング

白いプレートに盛られたスパイスマリネの鶏胸肉とカリカリごぼうのトッピング。右奥には大ぶりのグラスに淡いゴールドの白ワイン。左端にアナヨンのボトル。

鶏胸肉のスパイスマリネ+カリカリごぼう

鶏胸肉にシナモン・コリアンダー・バジル・オリーブオイル・ローストニンニクをまぶして漬け込み、表面を焼いた後に蒸して、最後にバターを加えた一品。上にカリカリに揚げたごぼうをたっぷりのせた。

食べてみて、これはいい。スパイスのパンチがワインのバニラの甘みと融合して、立体的な奥行きを生んでいる。サイゼリヤの「やみつきスパイス」に似た風味が、アナヨンのまったりとした甘みに当たっても崩れず、むしろ互いを引き立て合う。濃厚で野暮ったいシャルドネでないと成立しない組み合わせだ。スパイスのガツン系料理と、フルボディ白ワインのペアリング——今夜、これが成立することを確認した。


評価

  • 総合評価:3.5
  • CP評価:3

アナヨン シャルドネ

初回限定50%オフ!おうちごはんを、いい感じに彩る8本セット。

評価基準

■総合評価:

  • 5(Outstanding / 最高):記憶に残る素晴らしいワイン。人に勧めたくなる。
  • 4(Very Good / 非常に良い):バランスが良く、また飲みたい。特別な日に適している。
  • 3(Good / 良い):堅実で信頼できる。無難で、日常的に楽しめる。
  • 2(Fair / 普通):飲めるが積極的には選ばない。物足りなさや違和感があることも。
  • 1(Poor / 悪い):問題がある。推奨できない。同じ価格なら別を選ぶ。

■コスパ評価:

  • 5(Exceptional Value / 超絶価値):価格に対して素晴らしくクオリティが高い。見つけたら即買いレベル。
  • 4(Great Value / 価格以上の価値):価格以上の価値。コスパが良いと自信を持って言える。
  • 3(Fair Value / 価格相応):価格相応。可もなく不可もなく。
  • 2(Below Average / 価格より低い価値):価格より低い価値。もう少し安ければ納得できる。
  • 1(Poor Value / 高すぎる):価格に見合わない。明らかに割高。

レッチャイア ロッソ×グラスで化けた——スパイシーな本性

サンジョヴェーゼ主体のトスカーナ赤——グラスを変えた途端に、香りが別次元に跳ね上がった。ブルネッロの産地モンタルチーノが生んだシルキーでスパイシーな一本の、本当の顔がそこにあった。

レッチャイア ロッソ・ディ・トスカーナ
Lecciaia Rosso di Toscana

レッチャイア ロッソ 2019の表ラベルのクローズアップ。濃い赤紫色のラベルに金色の文字で「LECCIAIA ROSSO」と大きく書かれている。中央には金色の装飾枠に囲まれた紋章——青と金の盾形エンブレムを両脇から人物と植物のモチーフが支える彫刻的なデザイン。その下に「TOSCANA / INDICAZIONE GEOGRAFICA TIPICA」「2019」「LA LECCIAIA / MONTALCINO - ITALIA」と続く。白い背景に映えた、格調ある一本の佇まい。

  • 飲んだ日:2026/6/10
  • シチュエーション:仕事を終えた夜、即席のグラス実験つき
  • ヴィンテージ:2019
  • 生産者:ファットリア・ラ・レッチャイア
  • 生産地:イタリア>トスカーナ(ブルネッロで名高いモンタルチーノ)
  • タイプ:赤(重厚&スパイス系
  • 品種:サンジョヴェーゼ 70%、メルロ 20%、カベルネ・ソーヴィニヨン+プティ・ヴェルド 10%
  • 熟成:バリック熟成
  • 度数:14%
  • インポーター:フィラディス
  • 購入店:フィラディスワインクラブ
  • 参考価格:3,300円
  • 購入価格:521円(クーポン値引き後)
  • 購入セット:初回限定50%オフ!おうちごはんを、いい感じに彩る8本セット

レッチャイア ロッソ・ディ・トスカーナ

【シチュエーション:リファクタリング後の夜、試したいことがあった】

AIを活用したリファクタリング作業を仕上げた夜。黙々とコードに集中できる時間は好きだ。機能を壊さず、内側だけを整えていく——地味で手堅い仕事に妙な満足感がある。終えてようやく、ワインを開ける気持ちになった。

さて、実験もしよう。ピッコロとソプラノが割れてしまったため、新たに買ったGabriel Stand Art(万能グラス、6,600円)の初陣だ。せっかくなら手元の860ccブルゴーニュグラスと飲み比べてみることにした。

モンタルチーノが生んだIGT:レッチャイアとは

ブルネッロの聖地から生まれる一本

ファットリア・ラ・レッチャイアが構えるのは、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの発祥地として名高いモンタルチーノのヴァッラフリコ地区。60ヘクタールの農場に15ヘクタールの畑を持ち、うち12ヘクタールがブルネッロの生産登録を受けている。世界的な名声を誇る産地のど真ん中にある造り手だ。

1983年創業、家族経営が続くワイナリー

1983年にマウロ・パチーニが設立。品質と手頃な価格を両立させる哲学のもと、モンタルチーノに根を下ろした。マウロ氏は2020年に他界し、現在は息子のリッカルドと娘のアレッサンドラが後を引き継いでいる。

IGTという自由のなかのブレンド

このロッソ・ディ・トスカーナはトスカーナIGT(Indicazione Geografica Tipica)。ブルネッロやロッソ・ディ・モンタルチーノのDOCG規定に縛られないぶん、サンジョヴェーゼにメルロやカベルネを自由に組み合わせられる。バリック熟成を経て、産地の個性をより身近な形で表現した一本だ。

テイスティング:カシス、タバコ、シナモンの重厚スパイス系

  • 香りの強さ:4/5
  • 香りの要素:カシス、ブラックベリー、タバコ、シナモン、コーヒー(2日目は赤系果実も)
  • 渋み:3/5
  • 酸味:5/5
  • 甘味:3/5
  • アルコール感:5/5
  • 余韻:甘いシナモンとほろ苦いコーヒーが層を作りながらゆっくり消えていく。後口の品がいい
  • ボディ:フルボディ
  • テクスチャ:シルキーなタンニン、とろみのあるまろやかな口当たり
  • フレーバー:黒い果実の甘みを土台に、ほろ苦いコーヒーがふんわり重なる

感想:2日間・2グラスで追ったレッチャイア ロッソの素顔

レッチャイア ロッソ 2019の裏ラベルのクローズアップ。同じ濃い赤紫色のラベルに金色の文字で「LECCIAIA ROSSO TOSCANA / INDICAZIONE GEOGRAFICA TIPICA / 2019」とある。イタリア語で生産者情報(FATTORIA LA LECCIAIA DI PACINI MAURO E C.SS / LOC. VALLAFRICO - MONTALCINO - ITALIA)、日本語でインポーター(株式会社フィラディス・横浜)、内容量750ml、原産国イタリア、アルコール分14%volの表記。右下にフィラディスのQuality Wine認定バッジ。

開けたての印象

香りをとると、明確に黒い。カシス、ブラックベリー、タバコ——どっしりとした黒系果実の層に、シナモンの甘やかなスパイスが重なる。力強いのに、どこか優しい印象を持つ香りだ。

口に含むと、胃がカッとなるアルコールのパンチがある。だが後味がなめらかで、タンニンはシルキー。渋みはしっかりしているのに角がなく、とろみを帯びたテクスチャが口全体に広がる。黒い果実の甘みが底を支え、ほろ苦いコーヒーがふんわりと余韻に溶け込んでいく。甘い、苦い、スパイシー——それぞれが層を作りながらゆっくりと消えていく。後口の品がいい。

グラス実験:万能グラス vs 860ccブルゴーニュグラス

開けて30分ほど経ったところで、比較を始めた。

Gabriel Stand Art(510cc、6,600円)。底面が大きく膨らみ、シュッと絞まる形状。まず万能グラスで香りをとる。黒系と赤系の果実がふんわり——悪くない。

続いて木村グラス ツル28OG(860cc、約3,000円)のブルゴーニュグラス。

香りが違う。明確に違う。

万能グラスを3とするなら、ブルゴーニュグラスは5だ。よりがっしりした黒系果実と、ニッキやシナモンの甘やかさがくっきりと立ち上がってくる。大ぶりとはいえ絞まった形状のブルゴーニュグラスが、香りを集め、増幅している。6,600円の万能グラスが、約3,000円のブルゴーニュグラスに完敗した瞬間だった。

ブルゴーニュグラスは、大ぶりなボウルが液面の表面積を広げ、香り成分の揮発を促す構造だ。絞まったリム(飲み口)がその香りを一点に集め、鼻に届く量が増える。このワインのような多層的なアロマを持つ赤には、はっきりと効いた。

2日目

ブルゴーニュグラスの圧勝は変わらなかった。赤い果実のふんわりした綿飴みたいな香りが加わり、1日目より香りの層が豊かになっている。スワリングすると黒系果実が前に出てよりスパイシーに変化する。

ブルゴーニュグラスは液体が横に広がって舌全体を覆う構造だ。突出した酸の角が和らぎ、甘みを感じやすくなる——そういう仕組みだろうと思った。

ペアリング:和風ボロネーゼとスパイスカレーで試した2日間

白いテーブルの上に、白い丸皿に盛られた和風ボロネーゼ——スパゲッティに赤茶色の肉味噌ソースがたっぷりかかっている。左奥にレッチャイア ロッソのボトル(濃い赤紫色のラベルが正面を向く)、右奥には細い脚のワイングラスに深い赤色のワインが注がれている。手前右にフォーク。白い壁を背景にした、落ち着いた食卓。

1日目:和風ボロネーゼ

ごぼうと味噌を加えた手作りの和風ボロネーゼ。豚ひき肉たっぷりで、食感がしっかり残る仕上がりだ。

相性はいい。肉の旨みとタンニンが絡むことで互いが丸くなり、ワインのシナモンと黒い果実の香りがボロネーゼの深いコクと同調する。和のアレンジを加えたバージョンでも、このトスカーナ赤はよく機能した。

2日目:スパイスドライカレー+ガーリックバタートースト

クミン、シナモン、コリアンダー、チリペッパー、ガラムマサラ、にんにくで作ったスパイスドライカレー。

ワインのスパイシーな余韻とカレーのエキゾチックなスパイスが完全にシンクロした。同じ「スパイス」の言語を持つ者同士の組み合わせだ。ガーリックバタートーストの香ばしさも、余韻の甘いシナモンとよく合っていた。

評価

  • 総合評価:3.6
  • CP評価:3.5

レッチャイア ロッソ・ディ・トスカーナ

評価基準

■総合評価:

  • 5(Outstanding / 最高):記憶に残る素晴らしいワイン。人に勧めたくなる。
  • 4(Very Good / 非常に良い):バランスが良く、また飲みたい。特別な日に適している。
  • 3(Good / 良い):堅実で信頼できる。無難で、日常的に楽しめる。
  • 2(Fair / 普通):飲めるが積極的には選ばない。物足りなさや違和感があることも。
  • 1(Poor / 悪い):問題がある。推奨できない。同じ価格なら別を選ぶ。

■コスパ評価:

  • 5(Exceptional Value / 超絶価値):価格に対して素晴らしくクオリティが高い。見つけたら即買いレベル。
  • 4(Great Value / 価格以上の価値):価格以上の価値。コスパが良いと自信を持って言える。
  • 3(Fair Value / 価格相応):価格相応。可もなく不可もなく。
  • 2(Below Average / 価格より低い価値):価格より低い価値。もう少し安ければ納得できる。
  • 1(Poor Value / 高すぎる):価格に見合わない。明らかに割高。

バスティード ヴィオニエ レビュー:香水のような南ローヌ白の衝撃

バラ、ユリ、そして鼻をかすめる香水のような芳香——南ローヌのヴィオニエがここまで花開くとは、思っていなかった。スパイシーでミネラリー、それでいて繊細。3000円台でこの体験を届ける南ローヌの実力、あなどれない。

バスティード コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ヴィザン ブラン 1,2,3 フィーユ
Bastide Côtes du Rhône Villages Visan Blanc 1,2,3 Filles

バスティードのボトル裏ラベル。上部に「DOMAINE DE LA BASTIDE」「CÔTES DU RHÔNE VILLAGES VISAN」の表記と、AOCの正式名称。ヴィンテージ「2024」が大きく中央に記載。日本語のインポーター表記(フィラディス)、アルコール分14.5%、容量750ml、FR-BIO-01(ビオロジック認証)マーク入り。

  • 飲んだ日:2026/6/6
  • シチュエーション:波長の合う人と過ごした夜
  • ヴィンテージ:2024
  • 生産者:ドメーヌ・ド・ラ・バスティード(ヴァンサン・ボワイエ)
  • 生産地:フランス>ローヌ>コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ヴィザン(南ローヌ、ヴォクリューズ県の内陸部)
  • タイプ:白(個性派スパイシー系
  • 品種:ヴィオニエ95%、ルーサンヌ5%
  • 熟成:ステンレスタンク発酵、オーク板で6ヶ月熟成
  • 度数:14.5%
  • インポーター:フィラディス
  • 購入店:フィラディスワインクラブ
  • 参考価格:3,300円
  • 購入セット:おうちごはんを、いい感じに彩る8本セット(初回限定50%オフ)

バスティード コート・デュ・ローヌ ブラン 1,2,3 フィーユ

【シチュエーション:充電された夜に開ける一本】

いい夜だった。人と会って、むしろエネルギーが湧いてくる——そういう珍しい体験をした夜。普段は人と話し続けると消耗して、ひとりの時間で回復するタイプだ。なのに今日の相手は違った。取り繕う必要をまったく感じないまま話し続けて、気づいたら充電されていた。波長が合う、という感覚はこういうことなのだと思う。

セットから次の一本として選んだのがこれだった。嬉しいことがあった夜のワインは、癒しとして開ける夜のそれとは質が違う。気分の増幅剤として飲む、最高の使い方だ。

愛用のソプラノシリーズグラスは割れちゃったので新しいものをポチっていて、まだ配送待ち。

だから、いま手持ちにある大ぶりブルゴーニュグラス(860cc)を代用。860ccグラスは大ぶりだが、香りの試験台としては面白い結果になった。

ワイン豆知識

3人の娘に捧げたキュヴェ名

「1,2,3 フィーユ(Filles)」はフランス語で「3人の娘たち」。ヴァンサン&ステファニー・ボワイエ夫妻の娘たちへのオマージュがそのままワイン名になっている。表ラベルには赤・オレンジ・ピンクの3色で描かれた少女たちのイラストが入っており、家族の温かみがラベルからも伝わる。

テンプル騎士団の地で復活した、ヴィザンの旗手

かつてテンプル騎士団がワインを造っていた由緒ある土地に、1989年ボワイエ家が再興したのがドメーヌ・ド・ラ・バスティードだ。創業者ベルナール・ボワイエは農業技術者の知見を活かし、ビオロジックを志向した自然な栽培と最新技術の両立を実現。現在は息子ヴァンサンが精神を受け継ぎ、ビオロジック認証のもと南ローヌ・ヴィザンの可能性を国際的に発信し続けている。

ヴィオニエらしくないヴィオニエ

ヴィオニエといえば、トロピカルで濃厚・まったりしたコクが持ち味というのが一般的なイメージだ。ところがこのワインは繊細で、白い花のように軽やかで、ピリッとしたミネラル感まで持ち合わせる。ステンレスタンク発酵でフレッシュさを保ちながら、オーク板との6ヶ月熟成で複雑さを加えるアプローチが、この方向性を生み出しているのだろう。同じ品種でここまで異なる顔が生まれるのが、ワインの醍醐味だ。なお、前ヴィンテージの2023年はアシェット・ワインガイド2025で★★(優秀)、ヴィニョロン・アンデパンダン・コンクールで金メダルを獲得している。

テイスティング

  • 香りの強さ:4/5
  • 香りの要素:バラ・ユリなどの白い花、パッションフルーツ・バナナのトロピカルフルーツ、青々したハーブ、香水のような芳香
  • 酸味:4/5
  • 甘味:3/5
  • アルコール感:2/5
  • 余韻:お花の香りが鼻からすっと抜け、膨らむミネラル感が長く続く
  • ボディ:ライト〜ミディアム(繊細)
  • テクスチャ:ピリッとしたスパイシーな刺激
  • フレーバー:白い花、ミネラル、ハーバル、ほのかなバナナ

感想

バスティード コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ヴィザン ブラン 1,2,3 フィーユのボトル正面。深みのある黄緑色のガラス瓶に、白地のシンプルなラベルが貼られている。ラベル中央には赤・オレンジ・ピンクの3色で描かれた小さな少女たちのイラストがあり、その下に「1 2 3 filles」の文字。さらに下に「VINCENT BOYER Vigneron」と記されている。

開けたての印象

860ccの大ぶりブルゴーニュグラスに注いでも、香りがまったく負けていない。グラスに近づけた瞬間、バラやユリの甘い花の香りが迫ってくる。そこにパッションフルーツやバナナのトロピカルなニュアンスが絡み、まるで香水売り場に迷い込んだかのような、強くて繊細な香りだ。

口に含むと、舌の上でビリビリとスパイシーな刺激が広がる。炭酸の泡感とは違う、ワインそのものが持つ固有の刺激感だ。シュール・リー的なピリピリ感、と言いたくなるほどの個性。それでいてキリッとした辛口で、余韻では旨味の塊のようなミネラルがゆっくりと膨らんでくる。お花の香りがふわっと鼻の奥から抜けていき、上品な後味が長く続く。

こんな香りのワインに出会ったのは、初めてだ。

時間経過・変化

2杯目を注ぐと、ハーバルな面が顔を出す。青々した植物の香り、そこに高貴な花の香りが重なる。生命力を感じるフレッシュさがある。冷えているほど酸味がキリッと引き締まり、余韻のミネラル感がいっそう際立つ。

フィラディスが扱うバスティードのワインは赤も白も好みに合っている。アウトレットやセットに同梱されていたら、ダブりを承知でリピートしたいと思えるほどだ。

2日目

グラスに注ぎすぎた。半分ほど入れてしまい、「しまった」と思ったが後の祭り。1日目に比べて香りの総量が落ちている。冷えすぎなのか、注ぎすぎなのか——おそらく両方だ。

それでも味は相変わらずうまい。このワインは味の骨格がしっかりしているので、香りが多少落ちても存在感を失わない。ビリビリ感とミネラルは健在だ。

ペアリング

白い皿に盛られた玉ねぎとソーセージの炒め物。玉ねぎはしんなりしたものと焦げ色のついたものが混在し、ソーセージがピンク色で数本見える。背景左にバスティードのボトル、右には大ぶりのワイングラスに注がれた深い黄金色のワインが映っている。

1日目:ガラムマサラ餃子

ポン酢・黒胡椒・ガラムマサラで食べる冷凍餃子と合わせた。ガラムマサラを加えると餃子が一気に華やかになり、ワインと方向性が近づく。ただ、このワインの繊細さに対して餃子のパンチは主張が強すぎた。ミネラルには旨味を引き立てる効果があり、餃子の肉旨味が底上げされて感じられる場面もあった。ただ、全体のバランスとしてはスパークリングやロゼに分がある。

2日目:玉ねぎとソーセージの炒め物

丸ごと1個分の玉ねぎをソーセージ6本と炒め、胡椒・チリペッパー・醤油で味付けした炒め物。シンプルだが、こちらのほうが断然相性が良かった。

玉ねぎはしんなりしたものもキャラメライズされたものも混在していて、甘みと焦げの香ばしさが両立している。ワインのフルーティーさとミネラル感が、その旨味をすっと引き上げてくれる。1日目の餃子と違い、お互いの主張が干渉せず自然に溶け合う感じがした。

評価

  • 総合評価:3.6
  • CP評価:3.5

バスティード コート・デュ・ローヌ ブラン 1,2,3 フィーユ

評価基準

■総合評価:

  • 5(Outstanding / 最高):記憶に残る素晴らしいワイン。人に勧めたくなる。
  • 4(Very Good / 非常に良い):バランスが良く、また飲みたい。特別な日に適している。
  • 3(Good / 良い):堅実で信頼できる。無難で、日常的に楽しめる。
  • 2(Fair / 普通):飲めるが積極的には選ばない。物足りなさや違和感があることも。
  • 1(Poor / 悪い):問題がある。推奨できない。同じ価格なら別を選ぶ。

■コスパ評価:

  • 5(Exceptional Value / 超絶価値):価格に対して素晴らしくクオリティが高い。見つけたら即買いレベル。
  • 4(Great Value / 価格以上の価値):価格以上の価値。コスパが良いと自信を持って言える。
  • 3(Fair Value / 価格相応):価格相応。可もなく不可もなく。
  • 2(Below Average / 価格より低い価値):価格より低い価値。もう少し安ければ納得できる。
  • 1(Poor Value / 高すぎる):価格に見合わない。明らかに割高。

ポルトガル白でグラス実験:ボルドーvsブルゴーニュ

白い花畑の中にいるような香り、じわっと広がるミネラルの旨み。2,090円のポルトガル・ドウロの白ワインが、グラス1本の選択でさらに化ける。


マテウス & セケイラ ヴィーニョス カダン ドウロ ブランコ
Cadão Douro Branco

ラベル】 代替テキスト:カダン ドウロ ブランコ 2024のボトル背面ラベル。「CADÃO DOURO」のロゴと「DOURO DOC . 2024」の表記が大きく入り、品種としてGOUVEIO, VIOSINHO, RABIGATO E MOSCATEL GALEGO BRANCOが記載されている。下部に「12.5% vol. 750ml」の表示。ボルドー型の細身の瓶で、液色はほぼ無色に近い淡いレモンイエロー。

  • 飲んだ日:2026/6/1〜2
  • シチュエーション:平日、仕事を頑張った夜の晩酌
  • ヴィンテージ:2024
  • 生産者:Mateus & Sequeira Vinhos S.A.
  • 生産地:ポルトガル>ドウロ(世界初の認定ワイン産地・ユネスコ世界遺産の渓谷地帯)
  • タイプ:白(魅惑のフルーツ系
  • 品種:Gouvejo、Viosinho、Rabigato、Moscatel Galego Branco
  • 度数:12.5%
  • インポーター:フィラディス
  • 購入店:フィラディス
  • 参考価格:2,090円
  • 購入価格:825円
  • 購入セット:春の入口で飲みたい、ぐび飲みワインを8本。

【シチュエーション:愛用グラスが全滅した夜、眠っていた一本を引っ張り出す】

愛用のソプラノグラスが、この頃立て続けに割れてしまい、在庫がゼロになった。仕方なく引っ張り出したのが、特別な日のために取り置きしていた木村ガラスのツル・ブルゴーニュグラス(860cc)。「このポルトガル白に大ぶりのブルゴーニュグラスはオーバースペックでは」——そんな懸念を抱えながらグラスに注いだ。

結果から言うと、大正解だった。

仕事でいくつかの調査タスクをきっちりこなせた日。自分で自分をねぎらうための晩酌に、ちょうど良いポルトガル白が待っていた。


ワイン豆知識

ドウロ——世界最初の認定ワイン産地

ポルトガル・ドウロ渓谷は1756年、世界で初めて原産地呼称が制定されたワイン産地だ。現在はユネスコ世界遺産にも登録されている急峻な渓谷で、段々畑に植えられたブドウは昼夜の寒暖差が大きく、エネルギーが果実に凝縮されやすい。ポートワインで名を馳せた産地が、近年はドライワインの産地としても急速に注目を集めている。

ラビガートは「猫のしっぽ」

ブレンド品種のひとつ、Rabigato(ラビガート)はポルトガル語で「猫のしっぽ」を意味する。ドウロを代表する白ブドウ品種で、夏の極端な暑さにも適応しながら鮮度の高い酸とミネラル感を保ち、オレンジブロッサムのような甘い花の香りを持つ品種として知られる。このワインのシャープな酸と白い花の香りの一端を担っているのは、まずこの品種だろう。

Gouvejo(グヴェイオ)が南国フルーツを引き出す

もうひとつのキーとなる品種がGouvejo。ドウロの暑い気候でも酸を保ちながら、温度が上がることで桃やパイナップルのような南国フルーツの香りが発現する品種として知られる。時間経過とともにこのワインの香りがトロピカルフルーツへ変化していく表情は、Gouvejoの個性がよく出ている。


テイスティング|カダン ドウロ ブランコ 2024

  • 香りの強さ:4/5
  • 香りの要素:白い花(スズランのような)、オレンジピール、氷砂糖、桃、パイン
  • 酸味:4/5
  • 甘味:4/5
  • アルコール感:4/5
  • 余韻:ミネラル+白い花がシュッと消えていく。きれいな後口
  • ボディ:ミディアム〜ミディアムフルボディ
  • テクスチャ:スレンダーで引き締まっているが、緻密でわずかなとろみ感もある
  • フレーバー:柑橘(オレンジ系)→温度上昇で桃・パインの南国フルーツへ変化。ミネラルと旨みが豊富

感想|白い花・ミネラル・グラス実験の記録

開けたての印象

グラスに注いだ瞬間から香りが主張してくる。花畑にいるような、白い花の包み込む香り。スズランに似た穏やかな甘さ、オレンジピールの明るさ、氷砂糖のような甘やかさがひと束になって鼻に届く。めっちゃいい香りだ。

口に含むと、クリーンでしっかりした酸がまず来る。そこに緻密でフレッシュな果実感が重なり、後半はじわっとミネラルと旨みが広がっていく。スレンダーで引き締まっているのに、同時に緻密でわずかなとろみ感もある——この二面性が面白い。2,000円台にしては破格のクオリティだ。

温度上昇とともに変化する香り

時間が経って温度が上がるにつれ、香りの顔がガラッと変わる。注ぎたてのオレンジ系の香りが、桃やパイナップルといった南国フルーツへとシフトしていく。温度が上がっても甘みがだれることなく、酸がしっかり引き締めて崩れない。ストラクチャーがしっかりしているから、まったりしてもまったりしきらない。バランスが整っているとはこういうことだ。

ブルゴーニュとボルドー——グラス実験の結果

1日目の後半、グラスを替えて実験した。ブルゴーニュグラス(860cc)からボルドーグラス(720cc)へ。

ブルゴーニュグラスでは、大きな口径が香りを集約し、液体が一気に横に広がることでコクとボリュームを感じさせてくれた。ポテンシャルを1.5倍に引き上げている感覚で、香りの強さは4/5。

ボルドーグラスに替えると、香りはたちまちぼやける。縦長の形状のため液面との距離が遠くなり、霧の彼方にいるような印象だ。香りの強さは2/5まで落ちる。スワリングするとある程度香り立ってくるものの、ブルゴーニュグラスの香り高さにはとても及ばない。氷砂糖のような甘やかさや、鼻をスッと通るようなニュアンスはほぼ消えてしまった。

味については、口の中でゆっくり転がすように飲めば変わらない。ただ縦長の形状に沿って液体が直線的に流れ込む飲み方だと、酸味だけが強調されて果実の緻密さや甘み、コクがあまり感じられない。数値で言うなら、ブルゴーニュグラスが1.5倍引き出しているとしたら、ボルドーグラスは0.8倍に落とすイメージだ。

もっとも、ボルドーグラスでもワインそのものは全然美味しい。ポテンシャルを引き出しきれていないだけで、不味くなったわけではない。ただ、今回のボルドーグラス(720cc)はそもそも容量が大きすぎ、形状の不一致が顕著だった。愛用のソプラノ(15oz)のようなコンパクトなグラスなら、もっとシュッとまとまった印象になるはずだ。

これだけ香りの複雑さとボリューム感があるから、大ぶりなグラスのポテンシャルに応えられる。本当に安いワインは香りが控えめで大きなグラスだとオーバースペックになってしまうが、このワインはブルゴーニュグラスに十分応えてくれた。


ペアリング

1日目:シーフードオムレツ+冷ややっこ

白いテーブルの上を俯瞰気味に撮影した晩酌の一場面。手前左の白い丸皿に、表面がこんがりと焼き色のついた厚みのある丸いオムレツが盛られている。ピーマンとシーフードの具材が所々のぞいている。手前右の茶色い碗には切り分けた絹ごし豆腐が入っており、表面にタレが薄く広がっている。奥にはCADÃO DOUROのラベルが正面を向いたボトルと、薄いレモンイエローのワインを注いだ大ぶりのブルゴーニュグラスが並んでいる。

シーフード・ピーマン・人参・白だし入りのオムレツ。噛むたびに染み出す白だしの旨みと、ワインのミネラルが相乗効果を起こす。増幅した旨みとミネラルが立体的に重なって、うまい。最良のペアリングだ。

冷ややっこ(オリーブオイル・ポン酢・塩・ガーリックパウダー)も相性が良かった。ガーリックのパンチがワインのミネラリーなキレと合わさって、止まらない無限ループに突入する。

2日目:鶏もも肉のムニエル

白いテーブルの上を俯瞰気味に撮影した2日目の晩酌の一場面。手前の白い丸皿に、バター・醤油・みりんで仕上げた鶏もも肉が複数の切り身に分かれて盛られており、照りのある濃い茶色のソースが絡んでいる。玉ねぎ・ピーマンが添えられ、香ばしそうな仕上がりに見える。奥には1日目と同じCADÃO DOUROのボトルと大ぶりのブルゴーニュグラスが並んでいる。右下にフォークが写っている。

バター・醤油・みりん・オリーブオイルで仕上げた鶏もも肉のムニエル。合わないわけではなく、こんがり香ばしい鶏皮とバターの旨みがワインのミネラルとなんとなく絡み合う。ただ「このワインのベストパートナーかというと……」というのが正直なところ。ミネラリーなドウロ白は、白身魚のムニエルと組んだときこそ真価を発揮するはず。次はそこで試したい。


評価

  • 総合評価:3.8
  • CP評価:4

評価基準

■総合評価:

  • 5(Outstanding / 最高):記憶に残る素晴らしいワイン。人に勧めたくなる。
  • 4(Very Good / 非常に良い):バランスが良く、また飲みたい。特別な日に適している。
  • 3(Good / 良い):堅実で信頼できる。無難で、日常的に楽しめる。
  • 2(Fair / 普通):飲めるが積極的には選ばない。物足りなさや違和感があることも。
  • 1(Poor / 悪い):問題がある。推奨できない。同じ価格なら別を選ぶ。

■コスパ評価:

  • 5(Exceptional Value / 超絶価値):価格に対して素晴らしくクオリティが高い。見つけたら即買いレベル。
  • 4(Great Value / 価格以上の価値):価格以上の価値。コスパが良いと自信を持って言える。
  • 3(Fair Value / 価格相応):価格相応。可もなく不可もなく。
  • 2(Below Average / 価格より低い価値):価格より低い価値。もう少し安ければ納得できる。
  • 1(Poor Value / 高すぎる):価格に見合わない。明らかに割高。

デュテルトル クレマン・ド・ロワール レビュー:ジンジャーと24ヶ月熟成の泡が当たりだった

グラスに注いだ瞬間から、トースト香が立ち上った。フレッシュなリンゴ、蜜りんご——これは当たりだ。そこへジンジャーが後から差し込んでくるとは、思ってもみなかった。24ヶ月の瓶内熟成がなせる業だろうか。

ドメーヌ・デュテルトル クレマン・ド・ロワール キュヴェ・サン・ジル ブラック・ラベル N.V.
Domaine Dutertre Crémant de Loire Cuvée St. Gilles Black Label N.V.

黒いラベルが特徴的なボトル裏面。「DOMAINE DUTERTRE / CRÉMANT DE LOIRE / Cuvée St. Gilles」の文字が白で印字され、輸入者フィラディスの記載がある。瓶は深緑色で、ボトル口に向かって細くなるシャンパーニュ型のシルエット。

  • 飲んだ日:2026/5/30
  • シチュエーション:土曜日の昼飲み
  • ヴィンテージ:NV
  • 生産者:ドメーヌ・デュテルトル(Domaine Dutertre)
  • 生産地:フランス>ロワール(トゥーレーヌ・アンボワーズ、ロワール川右岸)
  • タイプ:泡(芳醇なエレガント系
  • 品種:シュナン・ブラン 30%、シャルドネ 30%、ピノ・ノワール 30%、カベルネ・フラン 10%
  • 熟成:ステンレスタンクで発酵、瓶内熟成24ヶ月以上
  • 度数:12.5%
  • インポーター:フィラディス
  • 購入店:フィラディスワインクラブ
  • 参考価格:3,300円
  • 購入価格:521円
  • 購入セット:初回限定50%オフ!おうちごはんを、いい感じに彩る8本セット。

ドメーヌ・デュテルトル クレマン・ド・ロワール キュヴェ・サン・ジル ブラック・ラベルN.V.


【シチュエーション:土曜の昼飲み、フレンチトーストと泡】

土曜日の昼。予定のない週末の特権、昼飲みだ。一晩卵液に漬け込んだフレンチトーストを焼きながら、クレマン・ド・ロワールを開けた。

フレンチトーストはバターとシナモン。もう一品、クミンとガーリックとローズマリーで下味をつけた鶏肉も焼いてある。ゆっくり飲むための準備は整った。

1週間お疲れ様。昼から飲む幸せとは、こういう静かな時間のことを言うのだと思う。


ワイン豆知識

クレマン・ド・ロワールに黒ブドウ40%という選択

クレマン・ド・ロワールはシュナン・ブランを主体に造られることが多い。このキュヴェ・サン・ジルはピノ・ノワール30%、カベルネ・フラン10%と黒ブドウを4割使う珍しい構成だ。赤品種をこれだけ高い比率でブレンドするクレマン・ド・ロワールは少なく、白品種だけでは出せない骨格と果実の凝縮感が生まれる。

瓶内熟成24ヶ月以上——シャンパーニュ基準超え

クレマン・ド・ロワールの規定では瓶内熟成9ヶ月以上が義務付けられている。このワインは24ヶ月以上。シャンパーニュのNV基準(15ヶ月以上)をも上回る。この長期熟成がイースト香の豊かさと、泡の緻密なクリーミーさを生んでいる。

ドメーヌ・デュテルトルと「サン・ジル」の名前

ロワール右岸リムレ村(トゥーレーヌ・アンボワーズ)に19世紀後半に設立された5代続く老舗。5代目のジル(Gilles)・デュテルトルが1989年から参画し、リュット・レゾネ(減農薬)農法でブドウを育てる。37haの畑はロワールを南向きに望む斜面に広がる。キュヴェ名「サン・ジル(Saint-Gilles)」はこの5代目の名「ジル」に由来している。


テイスティング

  • 香りの強さ:4/5
  • 香りの要素:フレッシュなリンゴ、蜜りんご、トーストしたパン、イースト、ジンジャー、カリン
  • 酸味:4/5
  • 甘味:5/5
  • アルコール感:2/5
  • ガス圧:
  • 泡立ち:クリーミー、きめ細かく豊か
  • 余韻:長い(りんごジャム→イーストの香ばしさ→ドライな着地)
  • ボディ:
  • フレーバー:りんごジャム、イースト、ジンジャーのピリピリ感

感想:トースト香が約束した、ジンジャーで締まる泡

グラスに注いだ瞬間から、トースト香が立ち上る。シャンパーニュで馴染み深い、焼きたてパンのようなイースト感だ。続いてフレッシュなリンゴ、蜜りんご。カリンのようなニュアンスも微かにある。ずっと嗅いでいたくなる。トースト香が出るスパークリングは間違いなくいい。

口に含んだ瞬間

クリーンな酸が伸びやかに広がる。泡はきめ細かくクリーミーで、シャンパーニュを飲むときの「咀嚼して飲む」感覚に近い。テクスチャーに噛みごたえがある。赤い果実の凝縮感。フレッシュな葡萄ジュースのような素直な果実味に、りんごジャムのジャミーさが続く。甘みは強い。

そして後から気づくジンジャーのピリピリ感。これが効いている。蜜りんごとイーストが主役のところへ、ジンジャーが脇から差し込んで全体を引き締める。甘みだけで終わらない複雑さがある。

余韻

「幻のように消える」と思っていたが、実際は違った。りんごジャムの甘い後引きが続き、その奥にほのかなイーストの香ばしさが残る。ジャミーな果実が後を追いかけてきて、ゆっくり着地する。蜜りんご→イースト→ジンジャー、この3つがバランスをとりながら消えていく余韻は、思ったよりずっと長い。


ペアリング:フレンチトーストとバタートーストが正解だった

木目のテーブルに、黒ラベルのクレマン・ド・ロワールのボトルを背景に、フルートグラスに注がれた淡い黄金色のワインが立つ。手前の白い丸皿にはこんがりとした焼き色のフレンチトースト2切れ。右には鶏肉と野菜のスパイス焼きを盛った小鉢、転がったコルク。

◎ フレンチトースト(バター・シナモン)

この日のメインペアリング。一晩浸けたフレンチトーストの卵の甘みとバターの香ばしさが、クレマンの蜜りんごとイースト香と共鳴した。どちらにも「香ばしさ」という共通軸があり、相互に引き立て合う。甘みがあるのに後口はすっきり。完全に成立していた。

◎ バタートースト

フレンチトーストの後に焼いたバタートーストと合わせたら、止まらなくなった。バターの脂肪分をワインのクリーンな酸と炭酸がすっきりと洗い流す。さらにトーストの香ばしさとワインのイースト・トースト香が共鳴し、一口ごとにワインの果実感が増して見えるという相乗効果が起きている。ワインがまたトーストを食べたくさせる。

○ 鶏肉のスパイスマリネ焼き(クミン・ガーリック・ローズマリー)

スパイスの強さにも負けなかった。クミンの香ばしさがワインのジンジャー感とシンクロし、余韻が増幅される感覚がある。マリアージュとまではいかないが、スパークリングワインの地力を見た。


評価

  • 総合評価:3.5
  • CP評価:3

ドメーヌ・デュテルトル クレマン・ド・ロワール キュヴェ・サン・ジル ブラック・ラベルN.V.

初回限定50%オフ!おうちごはんを、いい感じに彩る8本セット。

評価基準

■総合評価:

  • 5(Outstanding / 最高):記憶に残る素晴らしいワイン。人に勧めたくなる。
  • 4(Very Good / 非常に良い):バランスが良く、また飲みたい。特別な日に適している。
  • 3(Good / 良い):堅実で信頼できる。無難で、日常的に楽しめる。
  • 2(Fair / 普通):飲めるが積極的には選ばない。物足りなさや違和感があることも。
  • 1(Poor / 悪い):問題がある。推奨できない。同じ価格なら別を選ぶ。

■コスパ評価:

  • 5(Exceptional Value / 超絶価値):価格に対して素晴らしくクオリティが高い。見つけたら即買いレベル。
  • 4(Great Value / 価格以上の価値):価格以上の価値。コスパが良いと自信を持って言える。
  • 3(Fair Value / 価格相応):価格相応。可もなく不可もなく。
  • 2(Below Average / 価格より低い価値):価格より低い価値。もう少し安ければ納得できる。
  • 1(Poor Value / 高すぎる):価格に見合わない。明らかに割高。

シャトー・ド・クロット2019│野性感と旨みの熟成ボルドー赤

コート・ド・カスティヨン、メルロー主体の2019年熟成赤。野性的な毛皮香でどっしり来るのに、飲み込んだ後はじんわりと出汁のような旨味で落ち着く——この二面性が面白い。

シャトー・ド・クロット レ・キャトル・リ コート・ド・カスティヨン
Chateau de Clotte Les Quatre Lys Castillon Côtes de Bordeaux

シャトー・ド・クロット レ・キャトル・リの裏ラベル。白地に黒文字で「Les Quatre Lys」「CASTILLON · CÔTES DE BORDEAUX」「2019」の表記。フランス語と英語で生産者・キュヴェ名の由来が印刷されている。下部にバーコードと750MLの表示。

  • 飲んだ日:2026/5/27
  • シチュエーション:水曜の夜、6日ぶりのスパイスマリネ鶏と
  • ヴィンテージ:2019
  • 生産者:シャトー・ド・クロット
  • 生産地:フランス>ボルドー・コート・ド・カスティヨン(サン・テミリオンの東側に隣接する石灰岩と粘土の台地)
  • タイプ:赤(しっとり&赤ベリー系
  • 品種:メルロー50%, カベルネ・フラン+カベルネ・ソーヴィニヨン45%, マルベック5%(全品種の平均樹齢40年)
  • 熟成:
  • 度数:14%
  • インポーター:フィラディス
  • 購入店:フィラディスワインクラブ
  • 参考価格:3,355円
  • 購入価格:521円
  • 購入セット:初回限定50%オフ!おうちごはんを、いい感じに彩る8本セット。

シャトー・ド・クロット レ・キャトル・リ コート・ド・カスティヨン


【シチュエーション:水曜日の終わりに、6日ぶりのグラス】

週の真ん中、仕事を終えて帰宅。6日ぶりのワインだ。休みが続いてビールを1本挟んだ程度で、赤ワインとはしばらくご無沙汰だった。

朝のうちに仕込んでおいたスパイスマリネの鶏もも肉が冷蔵庫で出番を待っている。クミン・タイム・ガーリックパウダーをオリーブオイルと合わせて漬け込み、帰宅後に焼くだけ。玉ねぎとピーマンのソテーを添えれば、ペアリングを楽しむのに十分な食卓の完成だ。

今夜のワインはメルロー主体のボルドー。2019年産、ようやく空気に触れる7年目の夜。


ワイン豆知識

サン・テミリオンの東隣、コート・ド・カスティヨンとは

コート・ド・カスティヨン(現:カスティヨン・コート・ド・ボルドー)は、ボルドー右岸のサン・テミリオンのすぐ東に隣接する産地だ。テロワールはほぼ同じ石灰岩と粘土の台地でありながら、サン・テミリオンよりも格段に手頃な価格でワインが手に入る。メルローを主体にカベルネ・フランをブレンドするスタイルも右岸らしく、知る人ぞ知るボルドーの穴場産地として評価されている。

シャトー・ド・クロットという生産者

シャトー・ド・クロットは、この産地で最も評価の高いシャトーのひとつとされる。英国の著名評論家にも支持されており、ザ・スペクテイターのジョナサン・レイは「ペティ・シャトーのクラレットとしてこれ以上のものはない。デキャンタして飲むべき、完熟した素晴らしいワイン」と評し、タイムズ紙のジェーン・マクイッティは「トリュフ香、旨味たっぷりの一口」と表現した。

「4つの百合」は百年戦争の終結地に由来する

「レ・キャトル・リ(Les Quatre Lys)」はフランス語で「4つの百合」。このキュヴェ名はカスティヨンの町の紋章に由来している。1453年、この地で百年戦争最後の戦い「カスティヨンの戦い」が繰り広げられ、フランスがイングランドを退けた。シャトー自体も1782年にカスティヨン子爵家の相続人たちが建てた歴史ある農場だ。ラベルに刻まれた名前の一つひとつに、この土地の記憶が宿っている。


テイスティング

  • 香りの強さ:4/5
  • 香りの要素:なめし皮・毛皮(野性感)、チェリー系赤ベリー、ほのかな清涼感
  • 渋み:2/5
  • 酸味:3/5
  • 甘味:3/5
  • 苦み:2/5
  • アルコール感:
  • 余韻:長め。旨味と塩味が舌に残り、鼻からはほのかな毛皮感と清涼感
  • ボディ:ミディアム〜フルボディ
  • テクスチャ:ベルベットのようになめらか。スルスルとした柔らかな口当たり
  • フレーバー:チェリー系赤ベリー、出汁のような旨味、塩味、ほのかなスパイシー感

感想

開けたての印象:野生の獣が目を覚ます

2019年ヴィンテージ、7年ぶりに空気に触れた熟成赤。グラスに注いだ瞬間から、ただならぬ香りが来た。

鼻を突くのは獣の毛皮——なめし革のような、重厚で野性的なニュアンスだ。その奥に赤いベリーが一生懸命主張しているのがわかる。野生の獅子に押しつぶされそうになりながら、それでも赤い果実がかすかに顔を出している——そういう香りだ。チャーミングではなく、どっしりと重たいチェリー。開けたて30分は、赤ベリーよりも野性感が完全に主役を張っている。

飲んでみると、印象が変わる。口当たりはパワフルで味が濃い。だがタンニンは不思議なほどさらっとしている——歯茎がギシギシする収斂感ではなく、きめ細かく滑らかな渋みだ。酸味はしっかりあって舌を刺激しながらも、後味に向かうにつれて出汁のような旨味と塩味、そしてかすかな甘みが現れる。

「じんわり」という言葉がいちばん近い。パワフルなのに、飲み干した後にほっとリラックスするような余韻が残る。液体を飲んでいるのではなく、咀嚼してその旨味を引き出しているような感覚——それほど味が濃い。

スワリングで変化する

30分ほど経つとグラスの中で変化が起き始める。野性的な毛皮感がアクセントへと落ち着き、赤ベリーが少しずつ花開いてくる。清涼感もほんのり感じられるようになり、最初とは別のワインのようだ。

2杯目を注いだ瞬間、一瞬だけチャーミングな赤ベリーが顔を出す。が、すぐに毛皮感がまた包み込んでくる。この「一瞬のチャーミング」がたまらない。

バランスと総括

このワインを一言で言い表すなら「緻密で凝縮、しっとりなめらか」だ。バランスは非常によく、渋み・酸味・甘みが三位一体でまとまっている。

特筆すべきはテクスチャだ。ビロードのような口当たりで、液体を飲んでいるのではなく、咀嚼してその旨味を引き出しているような感覚がある——シャンパーニュでもたまに感じる、あの「噛みたくなる」現象だ。それほど旨味と凝縮感が詰まっている。

室温が高い時期、冷蔵庫でしっかり冷やしてから注いで20〜30分かけて飲んだ。冷やすと渋みと酸味がキュッと引き締まり、鶏肉の脂にも負けない力強さが出る。「冷やしても美味しい」——このワインの懐の深さだ。温度を変えることで自分好みの飲み口を探すのも楽しい。

カベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインは、いかにもザ・赤ワインというパワーがある。歯茎にギシギシとした収斂感が来て、どんと前に主張するあの飲み心地だ。それはそれで魅力だが、メルロー主体になると別の世界が開く。柔らかさ、なめらかさ、じんわりとした旨味——力強さはあるのに、どこかほっとさせる飲み心地がある。このワインはまさにそれだ。ボルドーという産地の懐の深さを、改めて実感した一本だった。


ペアリング

白いテーブルの上に白い深皿が置かれ、鶏もも肉のスパイスマリネ焼きが盛り付けられている。奥左にシャトー・ド・クロットのボトル、奥右にボルドーグラスに注がれた深いルビー色の赤ワイン。手前右にフォーク。

1日目:クミン・タイム・ガーリックのスパイスマリネ鶏

朝のうちに鶏もも肉をクミン・タイム・ガーリックパウダー・オリーブオイルでマリネし、帰宅後におろしニンニクを加えたオリーブオイルで焼き上げた。付け合わせは玉ねぎとピーマンのソテー。

ハーブにタイムを選んだのには理由がある。ボルドーの熟成赤にはタイムのニュアンスが感じられることがある、という話を知っていた。ならば料理にも同じハーブを使えば、ワインとの共鳴が生まれるかもしれない——そういう狙いだ。

一口食べてワインを飲んだ瞬間、何かが起きた。

鶏肉の脂がワインのタンニンと絡み合い、互いの角を丸める。渋みが洗われてワインがスルスルと進む。そこへクミンの香ばしさとワインの野性的なスパイシーさが共鳴し、余韻が一気に増幅する。さらに、ワインの出汁のような旨味が料理の旨味と溶け合い、口の中でリッチに膨らんでいく。

マリアージュとはこういうことだ、と思わせる一口だった。

狙い通りにはならなかった。タイムの清涼感はクミンとガーリックの強さに完全に飲み込まれ、共鳴どころか存在すら感じられない。次回はタイムをもっと大量に、あるいはローズマリーに切り替えた方がよさそうだ。

2日目:ローズマリーに変えて正解

翌日は同じマリネ肉を乾燥ローズマリーたっぷりで仕上げた。これが大正解だった。

ローズマリーの清涼感はクミンにも負けない存在感があり、焼いた鶏肉を口に入れると、ガーリックとクミンのスパイシーさの後に後を引くような清涼感が続く。それがワインのほのかな清涼感とシンクロし、互いの清涼感が響き合って余韻が伸びる。ハーブの選択ひとつで、ワインの隠れた表情を引き出せる——ペアリングの面白さがここにある。

このしっとりとじんわりした赤ベリーと、がつんとしたスパイスのコントラスト——そのコントラストを楽しむマリアージュだ。


評価

  • 総合評価:3.5
  • CP評価:3

シャトー・ド・クロット レ・キャトル・リ コート・ド・カスティヨン

初回限定50%オフ!おうちごはんを、いい感じに彩る8本セット。

評価基準

■総合評価:

  • 5(Outstanding / 最高):記憶に残る素晴らしいワイン。人に勧めたくなる。
  • 4(Very Good / 非常に良い):バランスが良く、また飲みたい。特別な日に適している。
  • 3(Good / 良い):堅実で信頼できる。無難で、日常的に楽しめる。
  • 2(Fair / 普通):飲めるが積極的には選ばない。物足りなさや違和感があることも。
  • 1(Poor / 悪い):問題がある。推奨できない。同じ価格なら別を選ぶ。

■コスパ評価:

  • 5(Exceptional Value / 超絶価値):価格に対して素晴らしくクオリティが高い。見つけたら即買いレベル。
  • 4(Great Value / 価格以上の価値):価格以上の価値。コスパが良いと自信を持って言える。
  • 3(Fair Value / 価格相応):価格相応。可もなく不可もなく。
  • 2(Below Average / 価格より低い価値):価格より低い価値。もう少し安ければ納得できる。
  • 1(Poor Value / 高すぎる):価格に見合わない。明らかに割高。

仕事帰りに開ける3000円スペイン赤。8年熟成が疲れた体を黙らせた

ラファエル・カンブラ ドス
Rafael Cambra DOS

ラベルはオレンジ色を基調とし、上部には「Quality Wine」という文字と5つの星がデザインされています。その下には「FIRADIS COLLECTION」と書かれています。  ラベルの中央には、黒い文字で「Quality Wineとはフィラディスが厳選するエレガントさと奥深さをかねそなえた良質なワインです。」という説明文があります。その下には、大きな黒い文字で「ラファエル・カンブラ ドス」と商品名が書かれています。  さらにその下には、輸入者と引取先に関する情報が記載されています。「輸入者及び引取先:株式会社フィラディス 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-3-3 横浜コネクトスクエア11F」とあります。  内容量は「750ml」、原産国は「スペイン」と明記されており、その右隣には「25143 629744 OY1」という数字と文字の組み合わせがあります。  アルコール分については「裏ラベルに記載」とあり、その横には「果実酒」と書かれた四角い枠があります。  酸化防止剤として「亜硫酸塩」が含まれていることが示されており、その下には「●飲酒は20歳になってから。」「●妊娠中や授乳期の飲酒は胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。」という注意書きが記載されています。  ラベルの下部には「DOS 2018 VALENCIA」とあり、その右側には英語でワインに関する詳細情報が書かれています。具体的には、「Embotellat per a Rafael Cambra Fontanars dels Alforins - Valencia España - per R.E.010107-V Product of Spain - Contains Sulphites Lot 1 75cl. - 13.5%Vol Vino certificado por el Consejo Regulador de Vinos de la Denominacion de Origen Valencia」と読み取れます。

  • 飲んだ日:2026/5/19
  • シチュエーション:仕事終わりのご褒美
  • ヴィンテージ:2018
  • 生産者:ラファエル・カンブラ
  • 生産地:スペイン>バレンシア(地中海沿岸)
  • タイプ:赤(がっしり骨太系
  • 品種:カベルネ・ソーヴィニヨン 35%、カベルネ・フラン 35%、モナストレル(ムールヴェードル)30%
  • インポーター:フィラディス
  • 購入店:フィラディスワインクラブ
  • 参考価格:2,970円
  • 購入価格:521円
  • 購入セット:初回限定50%オフ!おうちごはんを、いい感じに彩る8本セット

【シチュエーション:澱が舞い上がった頭に、8年熟成スペインを注ぐ】

激しく振られて澱(おり)が舞ってしまったワインは、しばらく静置しないと本来の味が出ない。

今日の自分は、まさにそれだ。

複雑怪奇なタスクに終日費やして、あーでもないこーでもないを繰り返した。話せば話すほどわけがわからなくなっていく類の案件で、コンテキストの澱が激しく舞い上がったまま、結論だけ出して力尽きた。

こういう夜には、じっくり熟成されたワインがいい。

などとたいそうな理由をつけて、セラーに眠らせておいたスペイン赤を開けることにした。2018年、バレンシア産。ロバートパーカーが高評価を出した1本。楽天ポイントとセール・クーポンを組み合わせた結果、購入価格521円。さて、お疲れ様!


ワイン豆知識

苗木農家の息子が、スペイントップワイナリーを育てた

生産者のラファエル・カンブラ氏は、苗木栽培を家業とする農家の出身。ベガ・シシリアやアアルト、レルミタなど、スペインの錚々たるトップワイナリーに苗木を納める栽培農家に生まれた。その経験を活かして自らのワイン造りをスタートし、瞬く間に高い評価を得るようになった。ワイン哲学は「Elegance & Balance」——素晴らしい交響楽のような、と本人が表現している。

「スペイン版シュヴァル・ブラン」と称される1本

カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に仕込むこのワインは、「スペイン版のシュヴァル・ブラン」と称されるほど高く評価されている。シュヴァル・ブランはボルドー・サンテミリオンを代表する最高級ワイン。産地も品種構成もまったく異なるバレンシアのワインがその名を冠されるのは、パワーとエレガンスの両立が評価されてのことだろう。

バレンシアは「地中海のコスパ産地」

バレンシア州はスペインの地中海地方に位置するワイン産地。温暖な地中海性気候がブドウの完熟を助け、凝縮感のあるワインを生みやすい。コストパフォーマンスの良い価格帯の銘柄が多いのも特徴だ。今回のモナストレルはこの地を代表する土着品種で、スパイシーさと黒系果実の力強さをワインに加えている。


テイスティング

  • 香りの強さ:4/5
  • 香りの要素:ブラックチェリー、ブラックベリー、バニラ、クローブ、スモーキーな樽、タバコ、ダークチョコ、ハーブ(ミント系)
  • 渋み:4/5
  • 酸味:4/5
  • 甘味:4/5
  • 苦み:3/5
  • アルコール感:4/5
  • 余韻:長い。スモーキー、バニラ、ビリビリとしたスパイス感が後を引く
  • ボディ:フルボディ
  • テクスチャ:最初なめらか、後半じわっとザラザラ
  • フレーバー:煮詰めたブラックベリー、バニラ、クローブ、スモーク、ダークチョコ、ハーブ

感想

開けたての印象

注ぎたてはチェリー系の赤果実が主体。チャーミングで親しみやすい香りから始まる。

スワリングすると顔ががらっと変わる。赤果実が引っ込み、今度はクローブの香りが立ち上がってくる。クローブとはスパイスの一種で、お寺のお香みたいな、鼻をツンと刺激する甘い香りだ。そこに樽のスモーキーさが重なり、バニラ、タバコ、ダークチョコのニュアンスも感じられる。

一口飲む。間違いなくがっしり骨太系だ。

収斂性のしっかりとしたタンニン——歯茎がギシギシするような力強い渋み——と、きゅっと締まる酸味がどんとくる。しかしその奥に、ぎゅっと煮詰めた黒系果実のジャミーな甘みがしっかり下支えしていて、口当たりはソフト。8年の熟成が効いているのか、力強さがなめらかに溶け込んでいる。最初はなめらかで、後半にじわっとザラつく、そのテクスチャの変化がいい。

パワフルなのにエレガント。 このバランスがこのワインの核だ。

時間経過・変化

スワリングを重ねるにつれ、チャーミングなチェリー系は鳴りを潜め、ブラックベリー、バニラ、クローブが前面に出てくる。ハーバルなニュアンス——ミント系の清涼感——も現れ、後味にビリビリとしたスパイス感が加わる。

苦みが適度に存在することで上質感が生まれ、飽きのこない複雑性がある。余韻は非常に長く、スモーク、バニラ、スパイスがいつまでも続く。

2日目

黒ベリー系が主体になり、煮詰めたジャムのような甘い香りが出てきた。ブラックベリー、スモーク、バニラが多層的に重なり、開けたてより落ち着いてまとまりのある印象。

冷蔵庫で軽く冷やして注ぐと、最初は酸味がフレッシュで引き締まり、温度が上がるにつれてタンニンとスパイス感が立ち上がってくる。赤ワインを少し冷やして温度変化を楽しむのは、このワインに特に有効な飲み方だと感じた。


ペアリング

ワインボトルとグラス、そして炒め物が写っています。  画像の中央には、白い皿に盛られた炒め物があります。この炒め物には、こんがりと焼けた豚肉、黄色いジャガイモ、緑色のピーマン、そして淡い緑色のキャベツが含まれており、全体的に油で艶やかに輝いています。  炒め物の左奥には、濃い茶色のワインボトルが置かれています。ボトルのラベルは鮮やかなオレンジ色で、上部には「dos」という文字が、中央には複雑に絡み合った黒い線で描かれた模様があり、その下には「RAFAEL CAMBRA」という文字が読み取れます。さらにその下には「FONTANARS DELS ALFORINS」と「VALENCIA, SPAIN」という文字が書かれています。  炒め物の右奥には、透明なワイングラスがあり、その中には深紅色のワインが注がれています。グラスの表面には光が反射して、きらめきが見られます。  背景は、白く細かい凹凸のある壁で、全体的にシンプルな印象を与えています。

1日目:クミン・コリアンダー・シナモンのスパイスマリネ焼き

豚こま切れ、ピーマン、キャベツ、ジャガイモをクミン・コリアンダー・シナモン・オリーブオイル・ニンニク・バルサミコ酢でマリネして焼いた。朝から仕込んでおいて、帰ってきたら焼くだけ。

相性は非常に高かった。肉の脂がタンニンと絡むことで互いが丸くなり、ワインがスルスルと進む。スパイスマリネの濃い旨味が、ワインの強い渋みを受け止めてくれる役割を果たしている。クミンの香ばしさとシナモンの甘みがワインのスパイシーな余韻とシンクロし、余韻が増幅される。マリアージュ成立。

2日目:カルダモン・バジルのスパイスマリネ焼き

具材は同じで、スパイスをカルダモンとバジルに変えた。スパイスだけ変えると別の料理が出来上がるのがこの仕込み方の面白さだ。

ワインとの相性は引き続き良好だが、相乗効果のガツン感は1日目のクミン入りに軍配が上がる。このワインの骨格の強さには、クミンのような力強くエキゾチックなスパイスの方が噛み合う。


評価

  • 総合評価:4.0
  • CP評価:3.5

評価基準

■総合評価:

  • 5(Outstanding / 最高):記憶に残る素晴らしいワイン。人に勧めたくなる。
  • 4(Very Good / 非常に良い):バランスが良く、また飲みたい。特別な日に適している。
  • 3(Good / 良い):堅実で信頼できる。無難で、日常的に楽しめる。
  • 2(Fair / 普通):飲めるが積極的には選ばない。物足りなさや違和感があることも。
  • 1(Poor / 悪い):問題がある。推奨できない。同じ価格なら別を選ぶ。

■コスパ評価:

  • 5(Exceptional Value / 超絶価値):価格に対して素晴らしくクオリティが高い。見つけたら即買いレベル。
  • 4(Great Value / 価格以上の価値):価格以上の価値。コスパが良いと自信を持って言える。
  • 3(Fair Value / 価格相応):価格相応。可もなく不可もなく。
  • 2(Below Average / 価格より低い価値):価格より低い価値。もう少し安ければ納得できる。
  • 1(Poor Value / 高すぎる):価格に見合わない。明らかに割高。

今日がうまくいったらボルドー。計画通りの甘酸っぱい日曜日

シャトー・オー・ペイルゲ ボルドー 2020年
Chateau Haut Peyruguet Bordeaux

ラベルの上部には「CHATEAU HAUT PEYRUGUET」と書かれており、その下には「2020 BORDEAUX Appellation Bordeaux Contrôlée」と続いています。ラベルの右側には、2人の女性の顔写真が配置されています。  写真の下には、ワインの生産者に関する説明文が書かれています。読み取れる範囲では、「Les filles des Vignobles Jolivet ont repris le domaine familial et oeuvrent dans l'élaboration de vins élégants et fruités toujours soucieux de leur environnement. Certifiée Haute Valeur Environnementale, cette propriété dirigée par Marie et Bénédicte ne cessent de s'engager tous les ans dans une viticulture plus en accord avec la nature sans jamais oublier la notion de plaisir qu'elles souhaitent offrir à leurs consommateurs. Ce rouge est intense, rubis et laisse place à une attaque souple, charmeuse où le fruit domine. La bouche est ample, délicate et amène à une finale pleine de fraîcheur.」と記されています。  さらにその下には、「MIS EN BOUTEILLE AU CHATEAU Par SC Vignobles Jolivet - propriétaires à Soussac - France Contient des Sulfites - Enthält Sulfite - Indeholder Sulfitter Produit de France」と書かれています。  ラベルの右下には、丸いロゴマークがあり、その中には蝶と畑のような絵柄が描かれ、「ISSU D'UNE EXPLOITATION HAUTE VALEUR ENVIRONNEMENTALE」という文字が確認できます。その右隣には「75cl」と容量が示されています。  ラベルの最下部には、妊娠中のアルコール摂取に関する注意書きがフランス語で書かれており、「«La consommation de boissons alcoolisées pendant la grossesse, même en faible quantité, peut avoir des conséquences graves sur la santé de l'enfant.»」と読み取れます。


【シチュエーション:二択を用意して、うまくいった方を飲む】

今日の結果次第で、開けるワインを変えようと決めていた。

うまくいかなかったら、南ローヌのヴィオニエ100%でしっとりお疲れ会。鶏もも肉はレモンバターソースで。 うまくいったら、ボルドーと照り焼きにしようと。

結果は後者。 晴れやかな気持ちのまま、冷蔵庫からボルドーを出した。

こういう準備の仕方、われながら好きだ。同じ食材でも、調味料次第で合わせるワインが変わる。白なら塩レモン系、赤なら甘辛系。ワインから逆算して料理を組み立てる考え方が染みついてくると、一人の食卓はずっと豊かになる。

などとたいそうなことを言いながら、フィラディスのセールでまんまと買い込んでいたボルドーを開けることにした。さて、計画通り。


ワイン豆知識

4世代にわたる家族経営の畑

シャトー・オー・ペイルゲは、ボルドー右岸に位置するアントル・ドゥー・メール地区、スーサック村のワイナリー。ジョリヴェ家は4世代にわたってこの畑を管理してきた。1981年に現オーナーのジャン・マルク・ジョリヴェ夫妻が引き継ぎ、近代化と拡張を続けながら、ブドウの色の変化からワイン造りのプロセスまですべてを自分たちで直接管理している。1999年には近隣の生産者と共同で廃水処理施設を建設するなど、環境保全への取り組みも早い。

アントル・ドゥー・メールという産地

アントル・ドゥー・メールとはフランス語で「2つの海の間」の意。ガロンヌ川とドルドーニュ川に挟まれたボルドー右岸の地域だ。格付けシャトーが集中するメドックやポムロルほど名の知れた産地ではないが、コスパの良いボルドーワインの産地として知られている。今回のメルロ主体のブレンドは、この地区の土壌特性——粘土石灰質——にメルロが適しているという背景がある。

安いボルドーが外れがちな理由

ボルドーは世界で最も有名なワイン産地のひとつだが、安価なものは果実味が薄く、渋みだけが目立つ外れに当たりやすい。理由は単純で、格付けや産地呼称の幅が広すぎるからだ。「ボルドー」とラベルにあっても、生産者・ヴィンテージ・熟成によって品質の差は大きい。2020年はボルドーの当たり年として評価が高く、それも今回の当たり要因のひとつだろう。


テイスティング

  • 香りの強さ:4/5
  • 香りの要素:赤果実(イチゴ・チェリー・ザクロ)、熟成香(鉛筆の芯・ゴム・消しゴム)、バニラ(2日目)、スパイス(2日目)
  • 渋み:2/5
  • 酸味:4/5
  • 甘味:4/5
  • 苦み:1/5
  • アルコール感:2/5
  • 余韻:アフターにかけて力強さと芯を感じる
  • ボディ:ミディアムライト
  • テクスチャ:スムース、シルキー
  • フレーバー:チェリー系の甘酸っぱさ、スパイシー(2日目)

感想

開けたての印象

グラスに注いだ瞬間、ふわっと広がってくる。

チェリー、ザクロ、イチゴ。赤果実系の、線が細くて綺麗な香りだ。ボルドーというとどっしりした重厚なイメージを持ちがちだが、このワインは華やかで軽やかな入り口から始まる。

飲んでみると、甘酸っぱい。タンニンはソフトで、するっと入ってくる。ミディアムライト、つまり軽めのボディながら、アフターにかけてぐっと力強さが来る。華やかで、芯がある。このギャップがこのワインの核だ。

30分後、表情が変わる

30分ほど経つと、香りが変わってきた。

鉛筆の芯、消しゴム、ゴムっぽいニュアンス——これが熟成香だ。チャーミングな赤ベリーに、時間の奥行きが重なって、香りが複雑になってくる。2020年、6年経ってこの変化。ちゃんと熟成を感じられる。

冷やし気味だと酸味がキュッとして軽やかでチャーミング。温度が上がるにつれ、クラシックなボルドーらしい奥行きが前に出てくる。一本で二度楽しめる感じ。

タンニンはこなれてシルキー。引っかかりがなく、スルスルといく。2,200円のボルドーとしては、バランスが良くて、満足度が高い。

安いボルドーへの苦手意識が塗り替わった

昔、安い謹称ボルドーを飲んで、苦手意識を持っていた時期があった。果実味が欠落して、ギスギスした渋みと酸味だけ、みたいなやつ。それで一時期、安い赤は外れが多いとさえ思っていた。

このワインは全然違う。甘酸っぱくて、こなれた渋み、熟成感もある。軽やかなのに後味が力強い。グラデーションがあって、うまい。生産者と産地を選べば、2,000円台のボルドーでもこの水準に届く。


ペアリング

ワインボトルとグラス、そして料理が写し出された食卓の様子を捉えています。  画像の中央左には、緑色のガラス瓶に入ったワインボトルが置かれています。ボトルのラベルには「CHATEAU HAUT PEYRAUD」と書かれており、その上には城のような建物のイラストが描かれています。ボトルの右側には、ワイングラスが置かれており、グラスの中には赤ワインが注がれています。グラスの奥には、白い壁が見え、その壁には細かな凹凸のある模様が施されています。壁の手前には、白い細い棒状のものが横に伸びており、その下には白い四角い枠のようなものが見えます。画像の手前には、白い皿に盛られた料理が写っています。料理は、鶏肉と玉ねぎを甘辛いタレで炒めたようなもので、照りがあり、食欲をそそるような見た目をしています。

1日目:鶏もも肉の照り焼き(玉ねぎたっぷり)

照り焼きにした。玉ねぎ大1個を丸ごと使った。

鶏もも肉の脂を、ワインの酸味がきれいに洗い流してくれる。照り焼きの甘辛いソースがタンニンを中和し、口当たりがさらにマイルドになる。甘辛いソースを吸ってしんなりした玉ねぎと、チェリー系の甘酸っぱさが重なって、互いを引き立て合っている。マリアージュ成立。

2日目:もつの甘辛炒め+ブラックサンダーバタークランチ

2日目は、もつの甘辛炒め。キャベツ、ニンジン、ピーマン、もつを味噌とコチュジャンで炒めたもの。2日目はスパイス感が全面に出てビリビリとした飲みごたえになっていて、甘辛炒めとの相性はばっちりだった。

デザートにブラックサンダーのバタークランチ味を合わせてみた。バターのふわっとした香りと濃厚な甘さが、ワインのスパイシーな余韻と絡んで極上だった。チョコレートとワインのペアリングは、甘みと苦みが同調することで互いのコクを引き出す——このペアはその典型例だ。ノーマルをはるかに凌駕する。リピート確定。


評価

  • 総合評価:4.0
  • CP評価:4.8

評価基準

■総合評価:

  • 5(Outstanding / 最高):記憶に残る素晴らしいワイン。人に勧めたくなる。
  • 4(Very Good / 非常に良い):バランスが良く、また飲みたい。特別な日に適している。
  • 3(Good / 良い):堅実で信頼できる。無難で、日常的に楽しめる。
  • 2(Fair / 普通):飲めるが積極的には選ばない。物足りなさや違和感があることも。
  • 1(Poor / 悪い):問題がある。推奨できない。同じ価格なら別を選ぶ。

■コスパ評価:

  • 5(Exceptional Value / 超絶価値):価格に対して素晴らしくクオリティが高い。見つけたら即買いレベル。
  • 4(Great Value / 価格以上の価値):価格以上の価値。コスパが良いと自信を持って言える。
  • 3(Fair Value / 価格相応):価格相応。可もなく不可もなく。
  • 2(Below Average / 価格より低い価値):価格より低い価値。もう少し安ければ納得できる。
  • 1(Poor Value / 高すぎる):価格に見合わない。明らかに割高。

2週間の禁欲明け、ポルトガルの赤がするすると染み渡る

マテウス & セケイラ ヴィーニョス カダン ドウロ ティント
Mateus & Sequeira Vinhos Cadao Douro Tinto

この画像は、ワインボトルのラベルを写したものです。  ラベルの上部には「CADAO DOURO」と大きく書かれており、その下には「VINHO TINTO・RED WINE・VIN ROUGE」と、ポルトガル語、英語、フランス語で赤ワインであることが示されています。さらにその下には「DOURO DOC. 2023」と、ドウロDOC(原産地呼称)とヴィンテージが記載されています。  ラベルの中央部分には、ブドウの品種として「TOURIGA NACIONAL, TOURIGA FRANCA, TINTA RORIZ, TINTA AMARELA E TINTO CÃO」が挙げられています。その下には、ワインのテイスティングノートがポルトガル語と英語で書かれています。ポルトガル語では「Cor vermelho rubi. Aroma frutado, com destaque para a fruta vermelha e ligeiras notas de fruta silvestre. Paladar suave na entrada, textura agradável e final harmonioso.」とあり、英語では「Ruby red in colour. Fruity aroma, with emphasis on the red fruit, and slight notes of wild fruit. Mild taste at first, pleasant texture and harmonious finish.」と書かれています。これは、ルビーレッドの色合いで、赤果実と野生の果実の香りが特徴的で、口当たりは滑らかで心地よいテクスチャーと調和の取れた余韻があることを示しています。  さらに下には、「Servir com cuidado pois é um vinho natural sujeito a criar depósito. This wine may develop some natural sediments.」と、自然な沈殿物が生じる可能性があるため、注意して提供するよう促す注意書きがポルトガル語と英語で書かれています。

  • 飲んだ日:2026/5/12
  • シチュエーション:2週間ぶりのワイン!
  • ヴィンテージ:2023
  • 生産者:マテウス&セケイラ・ヴィーニョス
  • 生産地:ポルトガル
  • タイプ:赤(華やか&赤ベリー系
  • 品種:トウリガ・フランカ 40%、ティンタ・ロリス(テンプラニーリョ)20%、トウリガ・ナシオナル 20%、ティント・カン 10%、ティンタ・アマレラ 10%
  • 熟成:ステンレスタンク発酵、12ヶ月熟成
  • 度数:13.5%
  • インポーター:フィラディス
  • 購入店:フィラディスワインクラブ
  • 参考価格:2090円
  • 購入価格:521円
  • 購入セット:初回限定50%オフ!おうちごはんを、いい感じに彩る8本セット。

【シチュエーション:GW明けの火曜日、ようやくワインを解禁する】

なんと、2週間ぶりのワインだ。

ゴールデンウィーク初日にサイゼで一人飲みして以来、ビールは飲んでいたけれど、ワインには一切手を出さなかった。我ながら、ありえない。素晴らしい。

そしてGW明け、いきなり仕事が待っている。5連休でも、復帰するのはしんどい。しかもまだ火曜日。あと3日もある。

仕事って本当に、人生の半分を持っていくよな。

よく頑張ってるよ、みんな。私も含めて。

そういうわけで、今夜はワインを解禁する。飲もうぜ。

セラーからチョイスしたのは、あんまり気取らず飲めるものがいい、と思って、定価が安めのポルトガルの赤。

フィラディスのスタッフコメントが「毎日飲んで飽きない」「ポルトガルの土着品種を使いながら、肩肘張らずちゃんと美味しい」と言っている。

ちょうどいい。今夜の気分にぴったりだ。

ポルトガルワイン、そんなに飲んだことがないんだよね。楽しみ。

テイスティング

  • 香りの強さ:4/5
  • 香りの要素:バニラ、スモーク、ブラックチェリー
  • 渋み:3/5
  • 酸味:3/5
  • 甘味:3/5
  • 苦み:2/5
  • アルコール感:3/5
  • 余韻:ソルト、スパイス
  • ボディ:ミディアムボディ
  • テクスチャ:なめらか、ソフト
  • フレーバー:バニラ、カカオ、チェリー、ソルト、スパイス、シダ

感想

濃厚な香りがふわあっと立ち上る。

樽由来のバニラとスモーク、濃い黒系果実。だんだん酸の要素が加わってきて、ブラックチェリーの香りへ。

いい香りだ。仕事終わりの疲れた体をすっと包んで、溶かしていくようだ。親しみやすく、カジュアル。心がうきたつ。

このワインの面白いところは、塩味がすることだ。

口に含むと、アタックからアフターにかけて、塩飴をなめているかのような感覚。渋みは中程度。バニラの甘味、柔らかい酸味、カカオの苦み。どれかが突出することなく、きれいにバランスが取れている。丸いイメージ。

そこに、ソルティーなニュアンスが加わって目立っている。面白い。ユニークだ。

アフターにかけて、ドライハーブ的な、シダ植物的なニュアンスと、スパイス風味。なかなか芸が多彩だ。

濃厚な香りだから、パワフルタイプかなと思ったら、口当たりはなめらかで、するする系。

2日目になると、渋みがよりこなれてチャーミングに。赤系果実の華やかさが前に出てきて、酸味もキュッとして、気持ちよく飲める。

デイリーワインに最適だ。気取らず、気軽に。好きなアニメでも見ながら、肉料理と一緒に。

ペアリング

ワインボトルとグラス、そして煮込み料理が写っている食卓の様子を捉えています。  まず、画像の中央左寄りに、濃い緑色のガラス瓶に入ったワインボトルが置かれています。ボトルのラベルには「CAD Ã O DOURO」という文字が大きく書かれており、その下には「VINHO TINTO・RED WINE・VIN ROUGE」と、赤ワインであることが示されています。さらに「DOURO DOC・2023」とあり、ドウロ地方の2023年ヴィンテージのワインであることがわかります。ラベルには、このワインがルビー色で、赤い果実の香りと野生の果実の軽いノートがあり、口当たりはまろやかで心地よいハーモニーのある仕上がりであること、また、天然の沈殿物が生じることがあるため注意して提供するよう促す説明がポルトガル語と英語で書かれています。ボトルの下部には「13.5% vol. 750 ml」とアルコール度数と内容量が記載されており、その下には「DOP DOURO WTG 95857」という認証マークが見えます。さらに、輸入者と引取先が「株式会社フィラディス」であり、神奈川県横浜市に所在していること、内容量が750mlで原産国がポルトガルであること、酸化防止剤(亜硫酸塩)が含まれていることなどが日本語で書かれています。  ボトルの右隣には、透明なワイングラスが置かれており、グラスの底には深紅色のワインが注がれています。ワインの表面には光が反射して輝いています。  画像の下部には、白い器に入った煮込み料理が写っています。料理は茶色い煮汁の中に、鶏肉の塊、玉ねぎ、そして殻を剥いたゆで卵が複数個入っています。煮汁の表面には小さな泡が多数見られ、煮込まれたことによる照りがあります。ゆで卵の一つは半分に割れており、中身が見えています。  全体的に、落ち着いた色合いで、食事が始まる前の準備が整ったような、穏やかな雰囲気が感じられます。

豚の角煮と合わせたいとのスタッフコメントだったが、鶏もも肉のストックが大量にあったので、鶏肉の角煮風にした。

まず、ゆで卵を作る。これが面倒くさい。茹でるのに時間がかかるし、殻を剥くのがちまちまして地道な作業だ。食べるのは一瞬なのに。タイパが悪い食材ナンバーワンかもしれない。それでも角煮のために作る。

新玉ねぎを刻む。新玉ねぎ、いいよね。オニオンスライスが美味しい季節だ。今回は火を通すけど。

鶏肉と玉ねぎを焼いたら、水、醤油、酒、砂糖を加えて、弱火で落とし蓋をして20分ほど。仕上げにゆで卵を投入して、味を染み込ませる。

これが、簡単で美味い。華やかな赤ワインとも相性抜群。

至福のひとときだった。また作ろう。

次はゆで卵の代わりに、こんにゃくや豆腐を入れてもいいかもしれない。時短になるし、気軽に作れる。

評価

  • 総合評価:3.0
  • CP評価:2.5

マテウス & セケイラ ヴィーニョス カダン ドウロ ティント

評価基準

■総合評価:

  • 5(Outstanding / 最高):
    記憶に残る素晴らしいワイン。人に勧めたくなる。
  • 4(Very Good / 非常に良い):
    バランスが良く、また飲みたい。特別な日に適している。
  • 3(Good / 良い):
    堅実で信頼できる。無難で、日常的に楽しめる。
  • 2(Fair / 普通):
    飲めるが積極的には選ばない。物足りなさや違和感があることも。
  • 1(Poor / 悪い):
    問題がある。推奨できない。同じ価格なら別を選ぶ。

■コスパ評価:

  • 5(Exceptional Value / 超絶価値):
    価格に対して素晴らしくクオリティが高い。見つけたら即買いレベル。
  • 4(Great Value / 価格以上の価値):
    価格以上の価値。コスパが良いと自信を持って言える。
  • 3(Fair Value / 価格相応):
    価格相応。可もなく不可もなく。
  • 2(Below Average / 価格より低い価値):
    価格より低い価値。もう少し安ければ納得できる。
  • 1(Poor Value / 高すぎる):
    価格に見合わない。明らかに割高。

ロゼカバで、祝日を楽しむ

サバルテス カバ・ブリュット・ロサド
Sabartes CAVA Brut Rosado

この画像は、琥珀色のボトルに貼られた白いラベルが写っています。  ラベルには「HERETAT SABARTÉS」という文字が大きく書かれており、その下には「BRUT / ROSE」と「2021」という文字が続いています。さらに下には、輸入者と引取先として「株式会社フィラディス」の住所が「神奈川県横浜市西区みなとみらい3-3-3 横浜コネクトスクエア11F」と記載されています。内容量は「750ml」、原産国は「スペイン」と明記されており、アルコール分については「表または裏ラベルに記載」とあります。酸化防止剤として「亜硫酸塩」が含まれていること、そして「妊娠中や授乳期の飲酒は胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。」という注意書きと、「飲酒は20歳になってから。」という記載があります。ラベルの左下には「果実酒」という文字があり、その右隣には「Quality Wine」と書かれたロゴと「L124CH」というコードが見えます。ラベルの下部には「CAVA」と「12.5%vol 75cl」という文字も確認できます。ボトルは全体的に琥珀色をしており、中身の液体も同じような色合いで、光の当たり具合によって輝きが異なって見えます

シチュエーション

祝日は、昼がっつり豚のグリルを食べに行った。炭火で焼かれていて美味だった。

帰宅するとほっとする。家は落ち着くんだよな。明日から二日間仕事、その後5連休だ。

今日はゆっくり泡を飲もう。

あつくなってきたからね。これからは泡の季節だ。

テイスティング

  • 香りの強さ:3/5
  • 香りの要素:クリーム、リンゴ、カバ特有の乾いた風のようなロースト感
  • 酸味:5/5
  • 甘味:3/5
  • アルコール感:2/5
  • ガス圧:ささやか
  • 泡立ち:ささやか
  • 余韻:しゅっとした後味、ドライな後味
  • ボディ:ライトボディ
  • フレーバー:甘酸っぱい、ザクロ、リンゴ、カバの金属感

感想

この画像は、ロゼワインのボトルをクローズアップで捉えたものです。  ボトルの上部には、琥珀色に輝くロゼワインが満たされており、その表面には微細な水滴がついています。ボトルの下部には、白地のラベルが巻かれており、そのラベルには、黄色と青を基調とした華やかな模様が描かれています。この模様は、中央に花瓶のようなモチーフがあり、そこから蔓が伸びて花や葉、そして鳥が描かれた、まるでタペストリーのようなデザインです。ラベルの下部には、「HERETAT」と「SABARTÉS」という文字が読み取れます。ボトルの背景は、白くぼやけており、左側にはわずかに黒い物体が写り込んでいます。

香りはささやかながら、クリームやリンゴ。ほのかに香ばしく、甘い香り。

甘酸っぱい。酸味が豊富だが、それを打ち消すザクロやリンゴジャムの甘味。

後味はドライで、しゅっとした酸が支配的。アタックは甘味がしっかいrあるのだが、アフターはドライですっきり。

はなやかなボトル、はなやかな香りに対して、しっかりドライ。単体でも食事と合わせるのもいけるオールラウンダータイプか。

カバって金属的で平坦というものが量産されている(降れ死ねとか)中で、これは果実味たっぷり。ピノノワール100%のロゼということもあるのだろう。

ただ、正直な感想。これで3000円はちょっとお高いかなって。3000円出すならクレマンが飲みたい。

ペアリング

単体ですっきりと。

評価

  • 総合評価:2.8
  • CP評価:2.3

サバルテス カバ・ブリュット・ロサド

評価基準

■総合評価:

  • 5(Outstanding / 最高):
    記憶に残る素晴らしいワイン。人に勧めたくなる。
  • 4(Very Good / 非常に良い):
    バランスが良く、また飲みたい。特別な日に適している。
  • 3(Good / 良い):
    堅実で信頼できる。無難で、日常的に楽しめる。
  • 2(Fair / 普通):
    飲めるが積極的には選ばない。物足りなさや違和感があることも。
  • 1(Poor / 悪い):
    問題がある。推奨できない。同じ価格なら別を選ぶ。

■コスパ評価:

  • 5(Exceptional Value / 超絶価値):
    価格に対して素晴らしくクオリティがたかい。見つけたら即買いレベル。
  • 4(Great Value / 価格以上の価値):
    価格以上の価値。コスパが良いと自信を持って言える。
  • 3(Fair Value / 価格相応):
    価格相応。可もなく不可もなく。
  • 2(Below Average / 価格より低い価値):
    価格より低い価値。もう少し安ければ納得できる。
  • 1(Poor Value / 高すぎる):
    価格に見合わない。明らかに割高。