心を豊かにするワインの世界

ワインは情報量の高い飲み物。香り、味、ブドウ品種の特性、気候、文化、歴史、生産者の哲学…。どこまでも奥行きのある飲み物。だからこそ夢中になれる。心を豊かにする。ワインを理解するために、ワインを楽しむために、経験を積み重ねていく。

ワインの知識

文字で覚えるフランスの地理

国境 スペイン(左下) イタリア(右下) スイス(右) ドイツ(右上) ベルギー(上) 2つの海: 大西洋(左) 地中海(下) 主要都市と川 緯度:42度から51度。 パリ:フランスの首都。北緯48.4度、中央。 ディオン:フランス第2都市。北緯45度、パリの真…

ブドウの病害虫

1850年ころを境に、蒸気機関車などの交通網が発達したことで国の行き来が容易になる。 1855年、フランスのパリで万博が開催された。 →世界中からブドウの病害虫が持ち込まれる。 三大病害虫=うどん粉病、フィロキセラ、ベト病。 カビ由来の病害 うどん粉病…

ブドウの栽培と仕立て方

栽培サイクル 11~3月:休眠期 4~5月:芽吹きの季節 6月:開花・結実 7~8月:着色期 9~10月:収穫期 土寄せ/ビュタージュ/Buttage(仏) 11~12月に作業。 ブドウの木を霜から守るために、木の根本に土をかぶせる。 剪定/タイユ/Taille(仏)/Pruning(英…

ブドウの産地・環境

ブドウの分類 ワインは主にワイン用ブドウから作られる。 ワイン用ブドウ:皮があつく、糖度・酸味が高い。 生食用ブドウ:皮が薄く、水分が多い。 植物学上の分類: ブドウはブドウ科(学名: Vitaceae)に属する。 ヴィティス・ラブルスカ:アメリカ原産。…

カクテル概論

カクテルとは、あるお酒に、別のお酒やなにかを加えた飲み物。 よく飲まれている酎ハイやサワーはカクテルの一種。 カクテルは新しい香りや味・世界観を捜索する飲み物。 カクテルの4技法 技法 せつめい 具体例 Build 直接グラスで作る ジントニック、ウイス…

リキュール概論

リキュールとは、スピリッツに果実やハーブなどの副原料を漬け込んで風味をつけたお酒。 日本の酒税法においては、「酒類と糖類(酒類を含む)を原料とした酒で、清酒・合成清酒・焼酎・みりん・ビール・果実酒類・ウイスキー類・発泡酒を除く」と定義されて…

スピリッツ概論

スピリッツとは、蒸留酒の古都。広義には、ブランデー・ウイスキー・焼酎など蒸留酒全般を指す。 ただし、日本の酒税法の分類では、ウイスキー・ブランデー・焼酎以外の蒸留酒をスピリッツと呼ぶ。 世界四大スピリッツ=ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ。 ジ…

ブランデー概論

ブランデーはワインを蒸留してアルコール度数を高めた蒸留酒。 酒税法上の定義は、「果実もしくは果実および水を原料として発酵させたアルコール含有物。 または果実酒を蒸留したもので、アルコール分は95度未満」 代表的なブランデーの分類 オー・ド・ヴィ…

デザートワイン概論

デザートワインは、ブドウの糖を残して甘口に仕上げたワイン。 明確な定義はない。ほのかな甘口から濃厚な甘口、度数が低いものから高いものまでさまざまなタイプがある。 デザートワインは製法によっていくつかのタイプに分類できる。 貴腐(きふ)ワイン/…

フォーティファイドワイン概論

フォーティファイドワインとは、40度以上のアルコールを添加して、15度~22度程度まで度数を高めたワインのこと。 度数を高めることで、ワインの品質を安定させ、長期保存を可能にする。 ポルトガルやスペインなどの気温が高い地域で盛んに作られる。 醸造の…

スパークリングワイン概論

発泡性ワインで、はいっている炭酸ガスが3気圧以上のワインの総称。 1~2.5気圧の場合は、セミスパークリングワイン(弱発泡性ワイン)という。 1気圧未満は微発泡というが、スパークリングワインとはみなされない。 国による呼び名の違い 国によって、スパー…

スティルワイン概論(白ワイン・ロゼワインン編)

白ブドウから白ワイン、オレンジワインが作られる。 黒ブドウから赤ワイン・ロゼワインが作られる。 白ワインの醸造方法 白ワインは白ブドウをアルコール発酵して作る。 基本的には赤ワインの醸造方法と似ている。大きな違いは次のとおり。 圧搾はアルコール…

スティルワイン概論(赤ワイン編)

赤ワインは黒ブドウをアルコール発酵して作る。 醸造方法 収穫/ヴァンダンジュ/Vendange(仏) 熟したブドウを軸事取り入れる。 北半球は9~10月、南半球は3~4月に行う。 手つまみで収穫する場合と、機械で収穫する場合がある。 選果/エプルシャージュ/Ep…

ワイン概論

ワインはブドウをアルコール発酵して作られる、世界3大醸造酒のひとつ。 ブドウは糖と水を含むため、酵母を加えるだけでアルコール発酵できる。 アルコール度数は8~14%程度。 とあるワイン作り主の言葉。「ワインは、特定の時点でブドウに集められた地域的・…

焼酎概論

焼酎は平たく言うと日本酒を蒸留して作られるお酒。 日本酒と違うのは、醸造の過程で麦やイモなどの米以外の原料が使われること。 アルコール度数は20~25度。蒸留酒の中では低め。 焼酎の製造方法を知るには、まず日本酒の醸造方法を知るのが近道。 wine-shi…

ウイスキー概論

ウイスキーは平たく言うとビールを蒸留して作られるお酒。 スコットランド発祥で、スコッチウイスキーが有名。 アルコール度数は40~90度。 ウイスキーの製造方法を知るには、まずビールの醸造方法を知るのが近道。 wine-shion.hatenablog.com 製造方法 平た…

ビールの歴史

ビールの醸造は、1800年半ばに急速に発展した。 近代ビールの三大発明といって、アンモニア式冷凍機、低温殺菌法、酵母純粋培養法が次々に発明された。 ここではビールの歴史を紀元前からたどっていく。 紀元前1700年半ば:ハンムラビ法典でビールに関する法…

ビール概論

ビールは麦をアルコール発酵することで作られる世界三大醸造酒のひとつ。 アルコール度数は5%程度。醸造酒の中では度数は低め。 酒税法におけるビールの定義は、「麦芽、ホップ、水、その他の原料を発酵させたもので、麦芽の重量が他の原料の50%以上且つアル…

日本酒概論

日本酒は米をアルコール発酵することで作られる世界三大醸造酒のひとつ。 並行複発酵という世界でも類を見ない緻密な醸造技術で作られる。 アルコール度数は13~18度程度。他の醸造酒と比べると度数は高め。 アルコール発酵の仕組み ブドウ糖・果糖、水、酵母…

酒類概論

酒類とは、気温15度において、アルコール度数1度以上のもの。 【化学式】 ブドウ糖→エチルアルコール+二酸化炭素。 C6H12O6 → 2C2H5OH + 2CO2. アルコール発酵するには、清潔な環境下で、ブドウ糖・水・酵母が必要。 化学式を解明した人物:ジョゼフ・ルイ…