高級プロセッコ再び - 心を豊かにするワインの世界

ワインセットのだいご味は、自分では購入路線にはいってこないワインを飲めること。定価3000円を超えてくるようなプロセッコは庶民にとっては高級品なわけで。

プロセッコ4本セットに同梱されていたのでありがたく飲ませていただく。

ワイン情報

項目	説明
ワイン名	イマーニヴァルドビアッデーネプロセッコスペリオーレベルナールマグレ
	Imani Valdobbiadene Prosecco
飲んだ日	2024/4/20
参考価格	\2970
購入価格	\1300（プロセッコ4本セット第9弾）
購入元	銘醸ワイン専門のCAVE de L NAOTAKA！（楽天）
品種	グレラ
タイプ	泡
分類	ジューシーな赤ベリー系
インポーター	株式会社都光
生産者	ベルナールマグレ
生産地	イタリア＞ヴェネト

プロセッコ5本も飲むと、味が想像できるようになってくる。そういう意味で安心感がある。

やはり、今回も、突き抜けたフレッシュ感とはじける泡、ジューシーな果実感。イチゴミルクみたいな圧倒的な赤ベリー系。

すいすいごくごくいける。単体でもいいし、食事と合わせてもいいし。朝スパでもいいし。幅広いシチュエーションに気兼ねなくもってこれるカジュアルさがプロセッコの魅力。

プロセッコってどれも似たような方向性なので、それなら1000円台のレンジで十分満足できる。つまり、デイリーワインとして期待を裏切らない安定したクオリティということ。

となると、今回のような定価のたかい高級プロセッコは出番が難しいところ。セットにはいっていたからありがたく飲んでいるけど、積極的に単品で購入はしないだろうなぁ。

やはり、高級プロセッコってマーケティング的に難しいのでは？定価3000円くらいになると、上質なクレマンとか、安シャンパン、フランチャコルタなんかが飲めるって考えてしまう。

まあ、こういう自分では選ばないワインを飲めることが、ワインセットのだいご味。そして、1300/本のプロセッコセットや1773円/本の鬼コスパセットで、高給プロセッコが飲めるというありがたさよ。

おかげで、デイリープロセッコと高級プロセッコの違いがわかってきた。

どちらも、圧倒的なフレッシュ感。鼻を突き抜けるようなすぅっと立ち上っていく果実感。親しみやすいはじける泡。これは共通している。

違いは、液体の濃さ。デイリープロセッコは果実味がありつつすっきりしているものが多い。高級プロセッコになってくると、果実の濃縮度が上がって、より甘く、よりあつみのある味わいになってくる。食事と合わせやすいのはデイリープロセッコだと思う。

今回のプロセッコも、鮮烈な赤系果実のジューシーな甘味が爆発していて、けっこう甘口。ただ甘いだけではなく、アフターに舌に残るほのかな苦み·えぶみがあってアクセントになっている。

良く言えばけっこう飲みごたえある。悪く言えばジュースっぽい。

すっきりというより、ぽってり系で飲み疲れてくる。泡は炭酸が抜ける前に飲みたくて3時間くらいで1本あけることが多いけど、けっこう満足度があったので、2回に分けて時間かけてゆっくり飲み終えた。

トマトとクリームチーズのサラダ。オリーブオイルと塩をふれば、それだけでおいしい前菜に。こういうカルメな前菜はプロセッコとよく合う。

続いて蒸し餃子。泡は万能なので餃子とも無難に合わせられるかなと思ったけど。そうでもなかった。

少なくともバッドペアリングではない。でも無難でもない。なんだかお互いがそれぞれぜんぜん違う方向性を向いて、好き放題やってすれ違っている感じ。餃子は生姜がきいていてパンチがある。プロセッコは甘くてジューシー。方向性がまるで違って、それでいてお互いを高めあうことなく独立して存在しているような。

餃子には、カルメの赤とか酸のきいたすっきり白とかがいいのかなぁ。

デイリーとの違いは感じつつも、プロセッコに高級路線を求めていないというか。サンテロとか、似たようなタイプはもっとローレンジで選択肢があるよな、とか思うとコスパはよくないかなあという総論。

思えば、サンテロピノシャルドネスクマンテ似ている気がする。親しみやすくジューシーであまやか。サンテロをもう少し濃くして、苦みやえぶみ要素が加わったのが今回のプロセッコか。

サンテロピノシャルドネは1000円ちょっとで買えることを考えると。3000円は相当期待値がたかいわけで。その期待値に答える納得感、説得力があるかというと。やはり割高だなぁって思った。