心を豊かにするワインの世界

ワインは情報量の高い飲み物。香り、味、ブドウ品種の特性、気候、文化、歴史、生産者の哲学…。どこまでも奥行きのある飲み物。だからこそ夢中になれる。心を豊かにする。ワインを理解するために、ワインを楽しむために、経験を積み重ねていく。

高級プロセッコってマーケティング的に難しいのでは

コスパセットにはいっていた4000円ちかい高級プロセッコ。いったいデイリープロセッコとどんな違いがあるのか。

ワイン情報

項目 説明
ワイン名 マソッティナ RDO レヴァンテ プロセッコ エクストラドライ コネリアーノ ヴァルドッビアデネ 2021
R.D.O. Levante Conegliano Valdobbiadene EXTRA DRY Millesimato Masottina
飲んだ日 2024/3/23
参考価格 3850
購入価格 \1662(鬼コスパセット
購入元 銘醸ワイン専門のCAVE de L NAOTAKA!(楽天)
品種 グレラ
タイプ スパークリング
分類 すっきりフルーティ系
インポーター 株式会社都光
生産者 マソッティナ
生産地 イタリア>エネト

感想

4000円のプロセッコだからなぁ。庶民にとっては高級プロセッコ。デイリープロセッコといったいどんな違いがあるのか。

期待しながら抜栓。

ベースはデイリープロセッコと同じ。フレッシュ&爽快。そこに、ライチのようなあまやかな香りが加わった。香りがとてもよく、香りだけでも楽しめる。

一口飲むと、やはりベースはデイリープロセッコと同じなのだが、より果実感にあふれ、甘味が増しており、なおかつ酸味や塩味の要素も加わった。五味の要素がいろいろ感じられる。

たしかに高級なプロセッコだけに、フレッシュながら奥行きを感じられる。デイリープロセッコとは別の飲み物とわかる。

とはいえ集中して飲まないと高級プロセッコのポテンシャルをスルーしてしまいそうあだ。ファーストインプレッションは肩透かしを感じたのだが、じっくり舌の上で転がしたり、温度変化による違いを確認したりしているうちにデイリーとの違いを感じ取れた。

そういう意味ではカジュアルにごくごく飲むというより、シャンパンみたくじっくり味わうタイプなのかもしれない。

でも、やはり4000円はたかいな。デイリープロセッコの2倍。2倍おいしいかというとなぁ。価格に見合っていないというのが正直な感想。

コノスルで例えるなら、デイリープロセッコが1300円のレゼルバシリーズだとしたら、今回のプロセッコは1700円のシングルヴィンヤードシリーズくらい。なにがいいたいかというと、倍の値段をだすほど幸福感が得られないということ。コスパはとても悪い。

そもそも高級プロセッコってマーケティング的にミスマッチでは。カジュアルなプロセッコに高級路線を求めていないというか。

4000円出すなら、スタンダードクラスのシャンパンがものによっては手に届くし、フランチャコルタだってある。実際、今回のプロセッコも4000円の感動はなかったわけだし、それならシャンパンとかフランチャコルタ飲みたいよねって思った。

コスパセットにはいってなかったら見向きもしなかっただろうなと。そういういみではありがとう鬼コスパセット。高級プロセッコという珍しい体験ができた。

評価

  • 絶対評価:4/10
  • 相対評価:Dランク
    • S:超コスパワイン!
    • A:定価以上の満足感
    • B:定価相応のクオリティ
    • C:少し割高
    • D:かなり割高、コスパ悪すぎ
    • E:好みじゃない
    • F:劣化ワイン