心を豊かにするワインの世界

ワインは情報量の高い飲み物。香り、味、ブドウ品種の特性、気候、文化、歴史、生産者の哲学…。どこまでも奥行きのある飲み物。だからこそ夢中になれる。心を豊かにする。ワインを理解するために、ワインを楽しむために、経験を積み重ねていく。

コノスル 20バレルシリーズ飲み比べ「シラー」

コノスル 20バレルシリーズ最後の1本。

ワイン情報

項目 説明
ワイン名 コノスル シラー 20バレル リミテッド・エディション 2020
Cono Sur Syrah 20 Barrels Limited Edition
飲んだ日 2024/4/6
参考価格 \2500
購入価格 \1967(選べる「コノスル」 20バレルシリーズ 6本セット)
購入元 リカーBOSS 楽天市場店
品種 シラー100%
タイプ
分類 華やか&黒ベリー系
度数 14%
インポーター 株式会社スマイル
生産者 コノスル
生産地 チリ>リマリ・ヴァレー

100%フレンチオーク樽、内25%は大樽(フードル)にて16ヶ月熟成。ステンレススチールタンクにて1ヶ月熟成。「リマリ・ヴァレー」は赤道近くのため日中の気温は高く、海から吹きつける冷風によって朝晩は大変冷え込み、昼夜の寒暖差は20度にもなる。この寒暖差がボリューム感とフレッシュさを併せ持ったエレガントなスタイルのワインを生み出している。

感想

はなやか系。ピノノワールのような果実と酸が豊富なタイプの香り。ピノノワールは赤ベリー系だけど、シラーは黒ベリー系。

香りだけで楽しめるタイプ。ライトな黒系果実の奥に、鉄分っぽさや葉野菜、スパイスなどのニャンス。

一口飲んでみると、ファーストアタックは酸味。豊富な酸が全体を包み込んでいて、後から、タンニンの渋みや果実味が追いかけてくる。

華やか系ではあるけど、けっこうしっかりタンニンがあって濃厚。アルコール度数も14%とフルボディ。するするはいけない。ちびちび楽しむタイプ。

思いのほか酸度がたかく、飲み疲れてくる。2日目は酸味がとがってきて初日より飲みにくくなってしまった。ちょっととっつきにくいなぁ。

このワインはリマリ・ヴァレーで栽培されたシラーを100%使用。フレンチオーク樽を使っているらしい。

リマリ・ヴァレーは、チリの北に位置している。赤道が近いため日中は暑いが、海が近く海風によって夜間は一気に冷えるそうだ。昼と夜の寒暖差は20度にもなるらしい。

砂漠化が進んでおり、夏は暑く、雨があまり降らない。収穫期に雨が降らないことは、ブドウにとっては良いことで、一定した品質のブドウを安定供給しやすいということでもある。

激しい寒暖差の影響でブドウはよく熟し、糖分を豊富に内包する。そのため度数のたかいワインが作れるということなのかな。

印象としては酸が豊富なので、冷涼地域なのかなと思ったんだけど。それにしては度数がたかいわけで。寒暖差が激しいところは、温暖地域と冷涼地域の特徴を両方兼ね備えるのかもしれない。

ペアリング

1日目はビーフシチュー。赤ワイン200mL(箱ワイン)とトマト缶200Gで1時間煮込んだ。トマトの酸味とシラーの酸味が同調。また、肉のうまみが渋みを中和させてくれる。これはベストパートナー。

二日目は肉じゃが。4日間塩漬けした豚バラ肉を使用。合わなさそうだなと思いつつ、どうしても肉じゃがが食べたい気分だった。

やはりというか、この組み合わせは少し微妙。シラーが勝ってしまう。繊細なだしの風味を打ち消してしまう。

一方塩豚単体ならシラーといけるかも。4日間おいたことで肉のうまみが凝縮され、しっかりと味が濃くなっているため、シラーの渋みと対抗できるポテンシャルをもっていた。

評価

  • 絶対評価:3/10
  • 相対評価:Bランク
    • S:超コスパワイン!
    • A:定価以上の満足感
    • B:定価相応のクオリティ
    • C:少し割高
    • D:かなり割高、コスパ悪すぎ
    • E:好みじゃない
    • F:劣化ワイン


4/4日20時~5日限定全品P2倍 コノスル シラー 20バレル リミテッド・エディション チリワイン 750ml 1本【ご注文は12本まで同梱可能】


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