心を豊かにするワインの世界

ワインは情報量の高い飲み物。香り、味、ブドウ品種の特性、気候、文化、歴史、生産者の哲学…。どこまでも奥行きのある飲み物。だからこそ夢中になれる。心を豊かにする。ワインを理解するために、ワインを楽しむために、経験を積み重ねていく。

コノスル 20バレルシリーズ飲み比べ「メルロー」

コノスル 20バレルシリーズも残りメルローとシラーを残すのみ。気温が上がってきたので、熱くなる前に赤ワインを飲み切ろうという。熱いと赤より白や泡を飲みたくなるからね。

ワイン情報

項目 説明
ワイン名 コノスル メルロ 20バレル リミテッド・エディション
Cono Sur Merlot 20 Barrels Limited Edition
飲んだ日 2024/4/3
参考価格 \2500
購入価格 \1967(選べる「コノスル」 20バレルシリーズ6本セット)
購入元 リカーBOSS 楽天市場
品種 メルロー85%、カべルネ・ソーヴィニヨン10%、シラー5%
タイプ
分類 豊満なまろやか系
度数 13%
インポーター 株式会社スマイル
生産者 コノスル
生産地 チリ>カチャポアル・ヴァレー
製法 樽で16ヶ月熟成。ステンレススチールタンクで1ヶ月熟成。

感想

2016年ヴィンテージだからね。8年も熟成されてるわけで。

黒系の果実感はそこまでなくて、それよりか獣の皮のニュアンス。

これまで安赤ワインで獣のニュアンスがあるものはことごとく好みじゃなかった。安ボルドーが特に。

だけど、そういう安赤の獣っぽさとはまた違った香りなんだよな。安赤はまさに野生の荒々しい獣っぽさって感じなんだけど、20バレル メルロのそれは、毛皮のような。上質な毛皮って野生的ながら包み込まれているような安心感のある感じもするんだけど、それに似ている。

思った。よくソムリエが鞣し皮のニュアンスなんていっているけど、まさにそれだ。理解できた。今まで皮財布のようなマッドな香りを想像していたけどそうじゃない。毛皮っぽい香りだったのかと。

スワリングしてみると、鉛筆の芯のような、熟成された香りもしてくる。香りからして、けっこう重そう。フルボディかな。

二日目、3日目になると、熟した黒系果実のニュアンスも立ち上ってきて、とても良い香り。

一口飲んでみると、アタックはなめらかでシルキー。がつんとくるかなと思って身構えていたので、意外と優しいタッチで驚いた。

粘性のあるとろとろしたような舌ざわり。タンニンが丸くなって、ざらざら感がほとんどない。シルキーな口当たり。これは熟成のおかげかな。

アフターが非常に長く、且つボディを感じる。読み込んんだ後に爪痕を残していく。鼻から抜ける鞣し皮と鉛筆の芯。酸味とタンニンのパワフルな後味。

なかなかおいしい。がっつりしたフルボディの赤あまり得意ではないけど、なぜかするするいけてしまう。芳醇系赤ってこういうのをいうのかもしれない。

ペアリング

1日目は豚肩ロースの塩焼き。最後に今回飲む赤ワインを30mL程度加えて仕上げた。

丸みのあるタンニンが赤身にも脂身にも調和。付け合わせ野菜の玉ねぎやポテトにも合う。味付けはあまり濃くないシンプルな料理なのでワインに負けるかなと思っていたけど、そんなことはなかった。やはり、なめらかな口当たりのおかげで幅広い料理に合わせやすくなっている気がする。

二日目は豚バラ肉の塩焼き。1日目の組み合わせがよかったので、今度は脂身の多い豚バラでリトライ。とてもよく合う。油断すると一気に飲み干しそうなくらい。

3日目は豚もも肉とごろごろ野菜のトマトパスタ。メルロはイタリア料理とも相性が良いらしい。

たしかに、トマトの酸味と、メルローのふくよかで丸みのある舌ざわりは悪くない組み合わせ。メルロー自体にもわりと酸があるため、トマト料理と同調する。

メルローって幅広い料理に合わせやすい万能タイプかもしれない。アベルネソーヴィニヨンよりも親しみやすい。

評価

  • 絶対評価:5/10
  • 相対評価:Aランク
    • S:超コスパワイン!
    • A:定価以上の満足感
    • B:定価相応のクオリティ
    • C:少し割高
    • D:かなり割高、コスパ悪すぎ
    • E:好みじゃない
    • F:劣化ワイン


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