心を豊かにするワインの世界

ワインは情報量の高い飲み物。香り、味、ブドウ品種の特性、気候、文化、歴史、生産者の哲学…。どこまでも奥行きのある飲み物。だからこそ夢中になれる。心を豊かにする。ワインを理解するために、ワインを楽しむために、経験を積み重ねていく。

コノスル 20バレルとインドミタ デュエット・プレミアムのピノ・ノワールを飲み比べ

今年最初のコノスル!20バレルシリーズがあと4本残っていて、今回は一番楽しみにしていたピノ・ノワールをチョイス。

さらに、年末に購入したインドミタ デュエット・プレミアム3本セットの中から、同じくピノ・ノワールをセレクト。

チリの有名で評価のたかいこの2ブランド。価格帯も同じレンジのピノ・ノワールを贅沢に飲み比べしようと思う。

ちなみにインドミタについては、ちょくちょく見ているヒマワインさんのブログでも感想が掲載されていた。

ふむふむ、3日目が特においしかったらしい。

ワイン情報

コノスル ピノ・ノワール 20バレル リミテッド・エディション

項目 説明
ワイン名 コノスル ピノ・ノワール 20バレル リミテッド・エディション 2020
Cono Sur Pinot Noir 20 Barrels Limited Edition
飲んだ日 2024/1/26
参考価格 \2500
購入価格 \1967(選べる「コノスル」 20バレルシリーズ 6本セット
購入元 リカーBOSS 楽天市場
品種 ピノ・ノワール 100%
タイプ
分類 芳醇なエレガント系
度数 14.5%
インポーター 株式会社スマイル
生産者 コノスル
生産地 チリ>サンアントニオ・ヴァレー

色合いについて 輝きのあるルビーレッド。 香りについて
フレッシュなチェリー、イチゴ、プラムなどの果実香の中に、タバコやなめし皮のニュアンスが感じられ、全体を引き締めている。

味わいについて
エレガントな口当たりで、豊富なタンニンとこなれた酸味が絶妙なバランスを保つ。果実の凝縮感が印象的。

栽培方法について
葡萄は丁寧に手摘みされ、収穫後、冷蔵コンテナでワイナリーまで輸送、速やかに手作業で選別して最良の房のみを仕込みに回す。

製法について
ステンレス製のオープントップタンクにて発酵後、100%フレンチオーク樽、内20%は大樽(フードル)にて12ヶ月熟成。ステンレススチールタンクにて1ヶ月熟成。

By ワインサーチ

インドミタ デュエット・プレミアム ピノ・ノワール

項目 説明
ワイン名 インドミタ デュエット・プレミアム ピノ・ノワール 2022
INDOMITA DUETTE PREMIUM PINOT NOIR
飲んだ日 2024/1/26
参考価格 \2178
購入価格 \1940(インドミタ デュエット・プレミアム 3本セット
購入元 お酒の専門店 リカマン楽天市場店
品種 ピノ・ノワール 100%
タイプ
分類 華やか&赤ベリー系
度数 14%
インポーター 株式会社都光
生産者 インドミタ
生産地 チリ>カサブランカ・ヴァレー

感想

ということでいざ同時に抜栓。温度条件は同じ。ただグラスが異なる。一方はリーデルのオヴァチュア レッドワインで、もう一方は木村硝子店のピッコロ 15oz。同じグラスの用意がなかったので。

1日目

1時間前に抜栓。両社ともほんのりとおそらく樽由来の香り。スナック菓子のような甘くて少し香ばしい風味。コノスルのほうがより強くはっきりと樽感を感じる。

とはいえまだ閉じている気がする。香りはぼやけていて、スナック菓子以外の香りが感じ取れない。味の要素もまとまりがない。レゼルバシリーズのような、抜栓してすぐ楽しめるワインではなさそうだ。

2000円クラスの赤ワインって、だいたい一杯目は香りが閉じていたり、しぶかったり、すっぱかったり。期待値に対して肩透かしをくらうことが多い。

本領を発揮し始めるのは2杯目から。もしくは二日目から。

両社とも2杯目から少し開いてきた。酸味が際立ってきた。業種区間のある酸。梅干しのように舌がきゅっと締め付けられるような強めの酸味。

しゃぶしゃぶとマリアージュ成立。ポン酢の酸味とピノ・ノワールの凝縮した酸は、方向性が同じなこともあってお互い邪魔をしない。

豚肉のほんのりとした脂身をピノ・ノワールの強めの酸がすっと洗い流してリセットさせてくれる。無限しゃぶしゃぶいけてしまう。

単体では酸の主張が強いけれども、料理と合わせることでぐっとおいしくなる。そんなワインだ。

二日目

開いてきて、コノスルとインドミタの違いが明確に出てきた。

コノスル20バレル インドミタ デュエット
タイプ 芳醇なエレガント系 華やか&赤ベリー系
香り キノコ、ウッド、黒系っぽい果実 イチゴ、チェリー、練乳
ボディ 辛口で厚みがある やや辛口で厚みがある
酸味 凝縮した酸 凝縮した酸
果実味 弱い やや強い
タンニン 豊富で緻密 やや控えめで緻密
樽香 強い 普通
印象 複雑、得れアント ピュア、はなやか

けっこう違いがある。一番わかりやすい違いは香り。

インドミタはわかりやすい赤系果実の香り。香りが強く、万人受けするだろう。

コノスルは熟成したような複雑な香り。キノコや木っぽい香りに、重厚な樽香が重なってずっしりした印象を受ける。

味についても、やはりコノスルのほうがボディがあつく、インドミタはフルボディでありながらカジュアルでとっつきやすい。

コノスルはタンニンが豊富で、力強く辛口。しっかりとした飲みごたえがあり余韻も長い。

インドミタはコノスルよりはタンニンが控えめで、凝縮した果実味もあって辛口ながらかろやかでもある。

こうしてグラス2つ並べて飲むとけっこう違うものなんだなぁ。どっちにしても、美味しい!二日目はかなりおいしい!

両社の共通点は主張のはっきりした酸。これは1日目と変わらず。ピノ由来のきれいな酸が心地よく、グラスを傾ける手が止まらない。

今日もしゃぶしゃぶ。インドミタとしゃぶしゃぶの組み合わせはベスト。コノスルはちょっと重みがあるためか、あっさりしたしゃぶしゃぶを打ち消してしまっている印象。コノスルは焼いた肉やスパイスを聞かせた料理などもう少し味の濃い料理と合わせるとよさそう。

3日目

3日目。かなり様子が変化してきた。

コノスルのほうは、全体的に角が丸くなって親しみやすくなった。酸味がまろやかになり、香りもまろやかになり。口当たりがよく、それでいてボディはあつくしっかりと樽のきいた辛口なので飲みごたえがある。

香りは二日目より開放的に。こもった感じが消えて、青みが買ったベリーっぽいニュアンスも出てきた。香りがはなやかになってきたということ。

味のほうはやはり酸度が高い。けれども丸みがあって親しみやすい。わかりにくい複雑さというより、わかりやすい凝縮した酸と辛口の樽香。おいしくなった。

インドミタは二日目のほうがおいしかったなぁ。酸化が進みすぎてしまった印象。果実感が弱まって酸味の主張が強くなった。これはこれでいいのだけど、インドミタの特徴だった親しみやすさが消えてとがってきた印象。

3日目はモッツァレラチーズ味噌パスタ。たっぷりのキャベツ・長ネギを香ばしく炒め、パスタを加え、最後に一晩味噌でつけたモッツァレラチーズを余熱で少し溶かす。絶品。漬け込んだことでしっかりと塩気を含んだモッツァレラのもっちりとした触感が最高の1品。

ピノ・ノワールの酸味が強く、ベストマリアージュとまではいかなかったけれど無難においしい。味噌の香ばしい風味をピノの強い酸がすっかりと洗い流す。ピノは料理の味をリセットさせるらしいな。

総括

コノスルは複雑でわかりにくく、インドミタは親しみやすくとっつきやすい。

コノスルは3日目が一番ポテンシャルを発揮していて、インドミタは二日目だ。

どっちが良いという話ではない。人によってどっちが良いかは違うし、シチュエーションによってもどっちが好まれるかは異なる。

評価

コノスル:

  • 絶対評価:5/10
  • 相対評価:B
    • S:超コスパワイン!
    • A:定価以上の満足感
    • B:定価相応のクオリティ
    • C:少し割高
    • D:かなり割高、コスパ悪すぎ
    • E:好みじゃない
    • F:劣化ワイン

インドミタ:

  • 絶対評価:5/10
  • 相対評価:A
    • S:超コスパワイン!
    • A:定価以上の満足感
    • B:定価相応のクオリティ
    • C:少し割高
    • D:かなり割高、コスパ悪すぎ
    • E:好みじゃない
    • F:劣化ワイン

どちらも芳香性が異なるるがおいしい。評価の違いがあるとしたら、コノスルは定価3000円弱に対して、インドミタは2000円くらいと価格の差があるというところ。


SOY受賞記念!1/30までエントリーでP4倍 【送料無料】 選べる「コノスル」 20バレルシリーズ 6本[750ml×6本]【北海道・東北・九州・四国・沖縄県は必ず送料がかかります】 ワイン ワインセット


【受賞エントリーP4倍 1/30 9:59まで】インドミタ デュエット・プレミアム 3本セット【送料無料】[ワインセット] 浜運