心を豊かにするワインの世界

ワインは情報量の高い飲み物。香り、味、ブドウ品種の特性、気候、文化、歴史、生産者の哲学…。どこまでも奥行きのある飲み物。だからこそ夢中になれる。心を豊かにする。ワインを理解するために、ワインを楽しむために、経験を積み重ねていく。

サングレ・デ・トロ オリジナル

スペインのワイナリー、トーレスが手掛ける牛がトレードマークの有名シリーズ、サングレ・デ・トロ。

トーレスって、ちょくちょく聞く名前だけど、覚えておいたほうが良い生産者っぽい。超実力派。

140年以上ワインを作っている歴史のあるワイナリー。

  • 1979年、ワイン·オリンピックにおいて、マス・ラ・プラナ 1970が、フランスボルドー格付け1級のシャトー・オー・ブリオンを超える評価を獲得
    • ちなみに2018が11000円で売られている
    • 格付け1級ワインはとんでもなく高額なことを考えると、1万円なら背伸びすれば手が届く価格
  • 2006年、ヨーロッパ最高の割ナリーに選出
  • イギリスの評論誌「世界で最も称賛されるワインブランド」に3度選出

とまあ実力あることがわかる。

サングレ・デ・トロシリーズは、トーレスを象徴するシリーズ。スペインの豊かな大地と、そこに根差す土着品種の個性を余すことなく表現したワインとのこと。

飲む前に生産者やワインの基本情報を調べておくと、数倍ワインを楽しめる。ワインは香りと味だけでなく、情報を飲む飲み物だから。そういう意味で、商品紹介が手厚いエノテカのワインは、どれも情報を楽しめるワインなんだよなあ。

ワイン情報

項目 説明
ワイン名 サングレ・デ・トロ オリジナル 2021
SANGRE DE TORO ORIGINAL
飲んだ日 2024/4/12
参考価格 \1870
購入価格 \1000(エノテカ売れ筋No.1!厳選バラエティー10本セット
購入元 エノテカ楽天市場店
品種 グルナッシュ、カリニャン
タイプ
分類 華やか&黒ベリー系
インポーター エノテカ
生産者 トーレス
生産地 スペイン>カタルーニャ

外観は深いルビーの色調。グラスからはフレッシュな赤系、黒系果実のアロマが広がります。口に含むとカシスやブラックベリーなどの果実味に、黒コショウなどのスパイシーなニュアンスが感じられるミディアムボディ。きめ細かいタンニンによる滑らかな口当たりが魅力です。シチューやパエリアと合わせてぜひお愉しみください。

感想

親しみやすい赤。フレッシュであまやかな黒系果実。はなやかで軽快な香り。

よく熟していて、砂糖で煮詰めたベリー、もしくは砂糖多めで作った卵焼きのような香り。鼻孔に絡みつくような、鼻をくすぐるような果実間たっぷりの芳香。

飲んでみると、やはり軽快な飲み心地。ライトよりのミディアムボディ。

甘味のある味で、とても飲みやすい。とっつきやすい。いきいきとした印象。渋みもほとんどない。温暖地域のワインですって感じ。

ファーストアタックに柔らかい酸味を感じ、その後にじゅわっとほのかな甘みが広がっていく。アフターに舌の端がぴりっとするスパイシーな要素と、鼻を突き抜けるような丸目のおだやかな渋み。ファーストアタックは柔らかいけど、アフターで赤ワイン要素を感じるタイプ。

エノテカさんによると、「飲みやすい赤」、「酸っぱくない赤」というタグがつけられているが、まさにそのとおり。

3日目になるとさらに熟してフルーティーに。ごくごくいけてしまうほど飲みやすい。口当たりがソフトでジューシー。

こういう赤は嫌いじゃない。典型的などっしりパワータイプ、例えばボルドーのような赤は苦手だけど、果実味あふれるフレッシュピュア系の赤は割といいかも。

ライトな赤は、単体でも楽しめる。飲み疲れにくい。

それに、料理にあわせやすい。鶏肉や野菜の炒め物など、庶民的な食事と一緒に飲めるのがポイント高い。パワータイプのワインは、そのパワーに押しつぶされない濃い味付けが必要だから、料理の選択肢狭まっちゃうんだよね。

ペアリング

1日目は豚キムチ豚キムチの辛味、ワインの酸味と甘み要素がそれぞれ五味を補うかと思ったけど、ちょっと豚キムチの味付けが足りなかったかなという印象。無難な組み合わせ止まり。

二日目は野菜の在庫一掃をかねて、たっぷり野菜のワイン煮。長ネギ、青梗菜、かぶ、玉ねぎをふんだんに使った。3日塩漬けにした余り物の豚肉と、箱ワインの赤を300mL贅沢に使う。箱ワインは3L1800円で買ったので、実質ボトルワンコイン以下。だから料理酒として気兼ねなく使える。

この組み合わせは、料理とワインがそれぞれお互いを受け入れるために寄り添いあっているせいか違和感なくペアリング成立。赤ワインに合わせるなら赤ワインで煮込んでおけば間違いない。煮込むとワインの渋みや酸味がまろやかになる。小麦粉を溶かしたこともありとろみのあるやわらかな酸味。

合わせるワインも今回は渋みと酸味が穏やかなタイプなので、料理に合わせやすい万能選手。お互いの味を打ち消さず、自然に合わせられる。

3日目はキムチ物鍋。味付けが濃いので、料理がメイン、ワインはサブの立ち位置に。フルーティーで渋くないソフトなワインなため、ひっかかりなく違和感なくスープとなじむ。スープの辛さをワインの果実味が和らげてくれて相乗効果を発揮。なかなか良い組み合わせ。

評価

  • 絶対評価:4/10
  • 相対評価:Bランク
    • S:超コスパワイン!
    • A:定価以上の満足感
    • B:定価相応のクオリティ
    • C:少し割高
    • D:かなり割高、コスパ悪すぎ
    • E:好みじゃない
    • F:劣化ワイン


赤ワイン 2021年 サングレ・デ・トロ オリジナル(スクリューキャップ) / トーレス スペイン カタルーニャ 750ml ワイン


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