心を豊かにするワインの世界

ワインは情報量の高い飲み物。香り、味、ブドウ品種の特性、気候、文化、歴史、生産者の哲学…。どこまでも奥行きのある飲み物。だからこそ夢中になれる。心を豊かにする。ワインを理解するために、ワインを楽しむために、経験を積み重ねていく。

日本🍷の実力~白百合醸造 ロリアン シャルドネ 2022~

今日はずっと楽しみにしていた日本ワイン、白百合醸造ロリアン シャルドネ 2022を飲んでいく。

このワインは、10/16に参加したインポーター4社のワインが集う特別試飲即売会 #9で、これは!?と思って購入したワイン。

日本ワインをボトルで飲むのはこれが2回目。日本ワインの実力を見せてくれ。

ワイン情報

項目 説明
ワイン名 白百合醸造 ロリアン シャルドネ 2022
飲んだ日 2023/12/2
参考価格 \3680
購入元 wine@
品種 シャルドネ 100%
タイプ
度数 12.5%
生産者 白百合醸造
生産地 日本>山梨県甲州市勝沼町

感想

第1印象。上品で繊細な香り。 香り控えめで主張が弱い。

かんきつ系の凛とした酸が感じられ、引き締まっている印象。 レモンみたいに強い酸ではなく、オレンジのような優しい酸を連想する。 イメージとしては、波一つたたない湖のような。静かで穏やかな感じ。

スワリングすると今度は樽由来のリッチな風味が重なってワインに厚みを持たせている。 バターのような濃厚な風味が感じられ、食欲をそそる。

ほんのりと薫バターのような香り。分厚いお化粧ではなくうっすらとお化粧。 このお化粧具合、日本だなって思う。

前飲んだモンテス アルファ シャルドネは厚化粧タイプで、それはそれでわかりやすくてよかった。 一方今日の薄化粧タイプは主張しすぎない、食事と合わせやすいタイプだと思う。

優しいかんきつの香りと、バターのような濃厚な香りがせめぎあっている。 個人的にすごく好きな香り。

味のほうは香りのイメージと一致。 上品でありながら濃厚でリッチ。 いろいろな要素が感じられて楽しい。

まず、口に含んだ瞬間柔らかい酸が広がる。 舌先や側面ではやや辛口の感覚。

ほかにもクリーミーな舌触りと若干甘くて濃厚な風味も感じ取れる。 最後にバターのような濃厚でクリーミーな余韻が広がる。余韻が長め。

酸味、辛み、甘味、そしてバターのようなコク。いろいろな層が重なっているワインだ。

飲み進めていくとバターの要素が強くなってきて、香り高くなってきた。最初は控えめだなって思ったけど、徐々に香りも味も開いていく。 印象が移り変わっていくのを楽しむことができるワイン。

今日の食事はほうれん草とベビーホタテのバター炒め。 煮た味わいのペアリングで、やはりベストパートナーだった。

評価

Sランク

いろいろな要素を感じ取れ、口当たりも良い。 3600円と高いし、価格に見合ったおいしさ、というやつ。

日本ワインもいいなあと思った。

  • S:最高級な幸せ
  • A:とても満足
  • B:満足
  • C:やや満足
  • D:可もなく不可もなく
  • E:好みじゃない
  • F:劣化ワイン