心を豊かにするワインの世界

ワインは情報量の高い飲み物。香り、味、ブドウ品種の特性、気候、文化、歴史、生産者の哲学…。どこまでも奥行きのある飲み物。だからこそ夢中になれる。心を豊かにする。ワインを理解するために、ワインを楽しむために、経験を積み重ねていく。

コノスル 20バベルシリーズ飲み比べ ソーヴィニヨン・ブラン

焼く8か月かけてコノスルを飲み比べてきて、ようやくコノスルの上級シリーズにたどり着いた。

今日から20バベルシリーズを飲み比べていく。 6本あるので、年内には飲み比べできないかもしれないけど。

ワイン情報

項目 説明
ワイン名 コノスル ソーヴィニヨン・ブラン 20バレル リミテッド・エディション
Cono Sur Sauvignon Blanc 20 Barrels Limited Edition
飲んだ日 2023/12/22
参考価格 \2300
購入元 リカーBOSS 楽天市場店
品種 ソーヴィニヨン・ブラン 100%
タイプ
度数 12.5%
インポーター 株式会社スマイル
生産者 コノスル
生産地 チリ>カサブランカ・ヴァレー

栽培方法について
冷涼なカサブランカヴァレーの中でも最も海寄り(約7km)にあるエル・センティネラの区画の葡萄を使用。フレンチクローンのみ。赤粘土土壌。日当たりの良い斜面でたっぷりの太陽を浴びる一方、冷たい海風が吹き付けるため葡萄はゆっくりと成熟していく。手摘みで収穫。

製法について
低温でスキンコンタクトを行うことにより豊かなアロマを引き出す。発酵は13℃で25日間行う。爽やかな酸を生かすため、マロラクティック発酵と樽熟成はしない。ステンレススチールタンクで6ヶ月熟成。

香りの要素

  • レモンやすだちのようなフレッシュな酸
  • 柔らかいハーブ香
  • グレープフルーツのような苦み成分

味の要素

  • レモンやすだちのようなきりっとした酸味
  • ぴりっとした辛口
  • ミネラル間
  • 若干の苦み

感想

典型的な冷涼地域っぽさを感じる。フルーティーではなくかんきつの引き締まったタイプ。

きれっきれの酸と青草のようなハーブ香。 ソーヴィニヨン・ブランの品種特性が良く出ている。

ポン酢をかけた炒め物や、野菜サラダなどと会いそうだ。 もしくは刺身とか。醤油とワサビを添えて。

酸度が非常に高い。 酸っぱいんだけど、舌触りの良い滑らかさ。ハーブ香も柔らかくて心地よい。

今日のペアリング

お手軽たっぷり野菜の醤油蒸。

  • ニンジン・ピーマン・玉ねぎを大き目にカット。

  • 深鍋に野菜を卵いれと、水を100ml、醤油を大匙2程度加える。

  • 蓋をして中火で10分。

  • 火を止め、ふたをしたままゆっくり覚ます。

これがかなりおいしい。 野菜の甘味と、醤油の甘味・コクが凝縮。醤油の香ばしさも加わって絶品。 特に卵。薄皮に醤油の味が染みて絶品。

狙い通り、ソーヴィニヨン・ブランはこういう素朴な料理とベストマッチ。 野菜の甘味の後に、ソーヴィニヨン・ブランのきれきれの酸がポン酢の代わりの役目をはたしてすっきり引き締めてくれる。 独特なハーブ香も、食事と一緒に味わえば適度なアクセントになって心地よい。

評価

Cランク

自分の場合、ソーヴィニヨン・ブランを単体で飲むのは少し厳しい。独特なハーブ香は単体だときつい。 けれども食事と合わせることでおいしくいただいた。

この間のレゼルバはEランクだった。20バベルはCランク。 その差は、酸味が際立っていたこと。 レゼルバはハーブ香が前面に出ていたが、20バベルは酸が骨格を形成していてそこにハーブ香がのっかっているようなイメージ。 それにハーブ香もやわらかい。 この違いが個人的評価をわけた。

  • S:最高級な幸せ
  • A:とても満足
  • B:満足
  • C:やや満足
  • D:可もなく不可もなく
  • E:好みじゃない
  • F:劣化ワイン