心を豊かにするワインの世界

ワインは情報量の高い飲み物。香り、味、ブドウ品種の特性、気候、文化、歴史、生産者の哲学…。どこまでも奥行きのある飲み物。だからこそ夢中になれる。心を豊かにする。ワインを理解するために、ワインを楽しむために、経験を積み重ねていく。

ソーヴィニヨン・ブランへの苦手意識を克服

苦手だなと思いつつ、めげずに6回目のソーヴィニヨン・ブラン。今回は、シレーニのセラー・セレクション。

このシリーズはニュージーランドの有名生産者の手掛けるワインということで、ずっと前から気になっていた。Amazonタイムセールでソーヴィニヨン・ブランだけ圧倒的に安くなっていたので購入。

ワイン情報

項目 説明
ワイン名 シレーニ セラー・セレクション・ソーヴィニヨン・ブラン 2022
CELLAR SELECTION SAUVIGNON BLANC
飲んだ日 2024/3/1
参考価格 \2200
購入価格 \1327(Amazonタイムセール祭り)
購入元 Amazon
品種 ソーヴィニヨン・ブラン 100%
タイプ 辛口白
分類 爽やかフルーティ系
インポーター エノテカ
生産者 シレーニ・エステー
生産地 ニュージーランドマールボロ

感想

いかにもソーヴィニヨン・ブラン。穏やかなそよ風がふく草原のようなさわやかさ。

生命力を感じさせる青々しい香り。清涼感のあるハーブ香。シトラス系のクリーンな酸の要素もあり、ミントっぽいニュアンスも。

口に含んでみると、香りのイメージ同様、清涼感のあるハーブ香。シトラス系のクリアな酸、緑の植物を想起させるハーブ香。それに、味を引き締めるミネラルに、飴玉をなめているような少しべたつく(粘性のある)舌ざわりとかすかな甘味。

飲みこむと、ここちよいハーブが鼻孔をくすぐる。これは、お手本のようにいろいろな要素の総合的なバランスのとれたソーヴィニヨン・ブランだなぁ。とてもおいしいです。シレーニ最高!

二日目、トロピカル感が増した気がする。ワインを飲みこんだ後など、ふとしたときにフルーツポンチ感が駆け抜けるときがある。ばななやパイナップルの缶詰などの甘いフルーツトロピカルフルーツの後味。

ファーストインプレッションが悪かったこともあり、ソーヴィニヨン・ブランはあまり好きではない品種だった。

一番最初はワインとのはじめての出会いであるアルパカのソーヴィニヨン・ブラン。口に合わなくて半年以上も冷蔵庫を圧迫していて、最後のほうはただの酸っぱいなにかになっていた。

次はコノスルのビシクレタとレゼルバ。この時も好みじゃないという評価だった。酸っぱくて独特なハーブ香。この2要素のみが突出していてとっつきにくい印象だった。

だがしかし、その次のNZのインヴィーヴォ スパークリングで悪くないなと思い、次のコノスル20バレルでやはり悪くないと思った。そして今回、シレーニでソーヴィニヨン・ブランに目覚めた!

苦手な品種だと思っていたのになぜ覚醒したのだろう。理由は2つある。

ひとつめは、単純接触効果。苦手と思いつつ、6回も飲んだからね。何度も飲むことによって舌が慣れてきて、いつのまにか好感度がUPしていた可能性がある。

もうひとつは値段。1500円以下のデイリーワインと、それ以上の庶民にとって高級な部類のワインの違い。アルパカやコノスルのビシクレタ・レゼルバなどのデイリーワインは、単純に酸味とハーブ香が突出していてとがった印象。20バレルやシレーニなどの高めのワインは、シトラス・トロピカル・飴のような甘味など複数の要素が重なりバランスよくなることで、とっつきやすい印象。酸とハーブ香が主張しすぎないところがポイント。

ペアリング

野菜の在庫一掃を兼ねて、たっぷりニンジンのシーフードペペロンチーノ。ぴりっとした鷹の爪のあとに、きりっとすっきりしたソーヴィニヨン・ブランはなかなか高愛称。濃厚系とすっきり系のコントラスト。

二日目は、キムチ鍋。うまみのある辛さを、きりっとすっきりしたソーヴィニヨン・ブランが引き締めリセットさせてくれる。辛さと爽快感のコントラスト。

評価

  • 絶対評価:5/10
  • 相対評価:Aランク
    • S:超コスパワイン!
    • A:定価以上の満足感
    • B:定価相応のクオリティ
    • C:少し割高
    • D:かなり割高、コスパ悪すぎ
    • E:好みじゃない
    • F:劣化ワイン


【エノテカ公式直営】白ワイン 2022年 セラー・セレクション・ソーヴィニヨン・ブラン[スクリューキャップ] / シレーニ・エステーツ ニュージーランド マールボロ 750ml ワイン