心を豊かにするワインの世界

ワインは情報量の高い飲み物。香り、味、ブドウ品種の特性、気候、文化、歴史、生産者の哲学…。どこまでも奥行きのある飲み物。だからこそ夢中になれる。心を豊かにする。ワインを理解するために、ワインを楽しむために、経験を積み重ねていく。

アルパカシリーズを飲んでみた 「シャルドネ・セミヨン」

日本にワイん文化を持ち込んだのは、オーストラリアのイエローテイルシリーズ。

その後、チリのコノスルシリーズが頭角を現しスーパーに並ぶように。

しかし、アルパカシリーズができると、安さが日本人に気に入られ、コノスルシリーズを駆逐して日本のスーパーの売り場を独占…

とまあ、こんな歴史をたどってきた、という話をどこかで聞いた。

たしかに、どこにでもアルパカはあるけど、コノスルは置いていないことが多い気がする。。

だいたい酒屋にはあるけれどね、コノスル。

というわけで、今まであまりいいイメージがなくて避けていたアルパカシリーズを飲んでみた。

ワイン情報

項目 説明
ワイン名 サンタ・ヘレナ・アルパカ・シャルドネセミヨン
Santa Helena Alpaca Chardonnay Semillon
飲んだ日 2023/4/23
価格 \647
品種 シャルドネセミヨン
タイプ
度数 13%
生産者 サンタ・ヘレナ
生産地 チリ > セントラル・ヴァレー

テイスティング

香り

甘いトロピカルフルーツの香り。

スワリングすると、ほんのりスモーキーな香りが立ち上ってくる。

時間がたてばたつほど、温度が上がれば上がるほど、スモーキーな香りが前面に出てくる。

果実間が鳴りを潜め、水っぽい酸が鼻を衝く。

まるで赤ワインのようだと思った。

甘めの香りに反して辛口。

適度な酸味と、ぴりっとした口当たりの果実間。

舌の上で転がすと、微炭酸とスモーキーなテイストが広がる。

時間と温度上昇とともに赤ワインのようなスモーキー感が強まり、重厚になっていく。

ビターとも表現できるか。

とにかく、後半になるにつれて、赤ワインに思えてならない。

感想

なんだろう。よく言えばスモーキー、悪く言えば頭がくらくらするような重厚感。

すっきりと思って飲むと、この謎の重厚感でけっこう酔いが回る。

無難においしいけれど、このスモーキー感が気になる。

おいしく味わうには、きんきんに冷やしてさっと飲み切るのが良いと思う。

酔ためにがぶがぶ飲むワインなのかもしれない。

コノスル ビシクレタ シャルドネと比較して

やっぱりコノスルはいい。100~200円の違いで、味わいはすばらしく良くなる。

コノスルのシャルドネは完熟したような香り高い香りで、ヨーグルト風味のような香りがよかった。

味わいについては、アルパカは赤ワインみたいなテイストが目立つが、コノスルはすっきり王道の白ワイン。

やはりコノスルは最高だと思った。

そして、ごめんなさい、個人的にアルパカはおいしくないというイメージは思い込みではなかったと証明された。

今日の食事

コンビニで買ったブラックサンダー

白ワインながら重たかったので、チョコと合わせるのは悪くない組み合わせだったと思う。

評価

E(ううん、おいしくない)

酔うためのお酒っていう感じ。

それならばワイんじゃなくて、酎ハイや焼酎でいいよね。

ワイんに求めているのは、酔いじゃなくて、香りや味わいなんだよね。

  • S:最高級な幸せ
  • A:すごくおいしい
  • B:おいしい
  • C:お、いいね
  • D:可もなく不可もなく
  • E:ううん、おいしくない
  • F:二度と飲みたくない