ブドウ品種の特徴をつかむために、コノスルのバラエタルシリーズを飲み比べる。
先週から白ワインの2週目に突入。
2週目は、ブドウ品種をシークレットにし、ブラインドテイスティングであてていくことに。
そして先週は盛大に間違えた。
今週は充てられるかな、先入観に引きずられずにじっくり味わおうと思う。
テイスティング
香り
お!これは!ものすごい甘い香りだ。
グラスからあふれ出るほどの濃密な香り。
酸のニュアンスも奥に若干あるけど、全体的に果実の主張がとても強い。
これだけ果実の香りが強いってことはゲブュルツトラミネール?
ゲブュルツトラミネールって、ライチの香りだったよな?これはライチの香りなのか?
思い込みはやめよう。あくまでも可能性のひとつとして考えておく。
味
あれ?香りの印象とだいぶ違う。
思ったよりすっぱいな。酸が強い。
これだけサンドが高いとリースリングかなって気がしてくる。
いや、香りがはなやかで味わいがすっきりってことは、ピノ・ノワール・ロゼという可能性も。
リースリングは香りも味ももっときりっとしていた気がする。香りはシトラス系のはず。
よくよく味わってみると、酸味が主張しているのは最初だけで、むしろ果実感たっぷりでふくよかな印象。
ゲブュルツトラミネールは、香りがはなやかで濃密、味わいはドライで少し苦みの要素も感じたと記憶している。
味わいはすっきりふくよか系だからゲブュルツトラミネールという選択肢からははずれそう。
赤系の果実の主張が強いのでリースリングも選択肢から除外。
となると、やはりピノ・ノワール・ロゼが有力化…
結果確認
リースリング…だと!
なんで?これがリースリング?信じがたい。
この間飲んだときはもっと酸味がつよくて、典型的なすっぱい白ワインって感じだった。
今日飲んだ感じでは、すごくあまやかで…
夏だからか?エアコンつけてなかったので室温はおそらく30度くらい。
ワインの温度上昇で酸味が鳴りを潜めてしまうとか?
そうだろうな。ワインの温度が高くなって、4月に飲んだ時とは異なる印象になっているにちがいない。
一般的に香りは温度が低いと弱くなり、温度が上がると開いてくる。
また、温度が低いと甘味が抑えられ、温度が上がると甘味が増す。
室温がたかいため、より果実間たっぷりの香りと味になってしまうのだろう。
ワインはやはり適温で。フレッシュな白ワインの場合、10度程度にキープして飲むのが良いのだろう。
夏、グラスにワイン注いでから温度をしばらくキープするにはどうしたらいいんだろう…
せめてエアコンつけたほうがいいな。
エアコンつけて部屋を涼しくしてから再度テイスティング
答えを知ってしまったから先入観が多分に含まれてしまっているけれど。
冷蔵庫から出してワインを注いだ瞬間に飲むと、けっこう酸が主張してくる。
最初、第1印象すっぱいと思ったのは冷えていたからなんだね。
酸味>赤系の果実のあまやかさ>ぴりっとしたからくち。
これが3分もたつと、赤系の果実>ぴりっとした辛口>酸味、というぐあいに変化していく。
ううん、味の移り変わりが激しいなぁ…
感想
あてるの難しいな。
さんざん甘いだのすっぱいだの書いたけど、すごくおいしかった。
甘かろうと酸っぱかろうと好みの味には変わりなく、とても充実したワインの時間を過ごした。
ワイン情報
項目 | 説明 |
---|---|
ワイン名 | コノスル ビシクレタ リースリング |
Cono Sur Bicicleta Riesling | |
飲んだ日 | 2023/7/8 |
価格 | \891 |
品種 | リースリング100% |
タイプ | 白 |
度数 | 12.5% |
生産者 | コノスル |
生産地 | チリ > ビオビオ・ヴァレー |
製法 | ステンレスタンクで4~12か月 |
評価
B(おいしい)
- S:最高級な幸せ
- A:すごくおいしい
- B:おいしい
- C:お、いいね
- D:可もなく不可もなく
- E:ううん、おいしくない
- F:二度と飲みたくない