心を豊かにするワインの世界

ワインは情報量の高い飲み物。香り、味、ブドウ品種の特性、気候、文化、歴史、生産者の哲学…。どこまでも奥行きのある飲み物。だからこそ夢中になれる。心を豊かにする。ワインを理解するために、ワインを楽しむために、経験を積み重ねていく。

テンプラニーリョは香りが良い 「クネクリアンサ」

今回はクネクリアンサ。三国ワインのXキャンペーンで当選したのでありがたく飲ませていただこうと思う。

ワイン情報

項目 説明
ワイン名 クネクリアンサ
Cune Crianza
飲んだ日 2023/12/14
参考価格 \1530
購入元 三国ワインのXキャンペーンに当選
品種 テンプラニーリョ 85%
タイプ
度数 13.5%
インポーター 三国ワイン
生産者 クネ
生産地 スペイン>リオハ・アルタ
製法 樹齢30~40年のブドウを使用。アメリカンオーク樽で12か月熟成

香りの要素

  • 華やか系
  • 赤系果実
  • キャラメルポップコーン
  • バター

ん?これ赤ワイン?香りが華やか。

迫りくるような果実感。どっちかというと赤系っぽいニュアンス。

甘いキャラメルのような香りも。映画館で食べるキャラメルポップコーンのような。もしくは遊園地で売っているキャラメルポップコーン。

空気に触れると香りが変化。華やかさが増した。キャラメルポップコーンはなりを潜めて、その代わりに少し湿った香りが表面に出てきた。

果実味あふれるけど香り爆発系ではない。ゆったりとしたクラシック音楽的な要素。

味の要素

  • フレッシュな酸
  • ソフトで滑らかなタンニン
  • 樽由来の辛口
  • スパイス

香りのイメージと違った。これ赤ワインだw

特徴的なのは酸味。けっこう酸度高いな。

続いてややソフトな渋み。メルローのように柔らかで穏やかな渋みが、酸性に傾いた行内を包み込む。

最後にやや辛口の感覚。少しスパイスっぽい風味も。 渋みがしばらく舌に残る。

感想

香りがとにかくよい。香りにふりきったワイン。 ワインの価格の半分は香りの値段って聞いたことがあるが(根拠不明)、これは香りにお金を払う価値ある。

若干バターっぽい香りもして、濃厚系の白ワインって言われても納得するくらい白ワインっぽい香り。

香ソフトな渋みが長く継続するので、カルメの肉料理に合わせたい。もしくは酸フレッシュな酸味と合わせて、トマトソースパスタとかもよさそう。

今日のペアリング

豚小間切れと根菜のみそ炒め。

余談

クネ クリアンサについては次の記事が参考になる。

スペインには熟成の階級があるらしい。

  • クリアンサ            最低24ヶ月の熟成(うち6ヶ月は樽熟成)
  • レセルバ            最低36ヶ月の熟成(うち12ヶ月は樽熟成)
  • グラン・レセルバ            最低60ヶ月の熟成(うち18ヶ月は樽熟成)

ほお。ということは今日のクネ クリアンサは24か月以上熟成なのか?

インポーターの三国ワインのHPを見てみると、「樽熟成12ヵ月、瓶熟成6ヵ月」とある。 あれ?熟成期間18か月だけど?あと再訂6か月必要なのでは? …わからない。どういうことなのか。

ちょっと疑問だがおいておいて、興味深いのは三国ワインというインポーター、生産者クネが100%終出資しているインポーターだそうだ。

たしかにHPの会社情報を見ると、CEOはガイズカ・ゴンザレス・エスタンディア(C.V.N.E社 CFO)となっている。 C.V.N.Eとは生産者クネのこと。

なるほどね。自身のワインの販売促進のためにインポーターに出資することもあるのか。理にかなっているな。 これをできるのは資金ぶりに余裕のあり体力がある大型生産者だろうけれど。

評価

Bランク

1日で飲み切ってしまった。 赤ワインを1日で飲み切るのはとても珍しい。

この香りのよさって、テンプラニーリョの品種特性なのかな?だとしたらテンプラニーリョ好みかも。

スペインの赤でよく醸造に用いられているテンプラニーリョ。興味がわいてきた。

  • S:最高級な幸せ
  • A:とても満足
  • B:満足
  • C:やや満足
  • D:可もなく不可もなく
  • E:好みじゃない
  • F:劣化ワイン