心を豊かにするワインの世界

ワインは酔うためではなく、未知の経験を楽しみ、教養を深めるエンターテインメント。

2024年、113本の中から選ぶベストワイン

このブログでは、忖度なしにワインの感想・評価を行っています。おいしくないものはおいしくないと率直に言いますし、絶賛するものはほめちぎります。
PR:当ブログにはアフィリエイト広告が含まれています。方針として、アフィリエイト目的で主張を曲げて過剰評価することは許しません。辛口コメントで、微妙なワインはばっさりはっきり真実を伝えます。ただし、あくまで個人的主観ということに留意してください。

2024年は113本のワイン・日本酒を飲んだ。

その中から、赤・白・泡などの部門ごとに、印象に残ったワインを選抜。チャンピオン・ワインと、コスパに優れたグレートバリュー・チャンピオン・ワインを発表。

2024年の統計

飲んだ量

  • 本数(ボトル数):113本
  • 本数(750ml菅さん):109.7本
  • 容量:82.25L

内訳

  • 赤ワイン:27本 (23.9%)
  • 白ワイン:35本 (31.0%)
  • スパークリング:31本 (27.4%)
  • ロゼワイン:2本 (1.8%)
  • ロゼスパークリング:5本 (4.4%)
  • デザートワイン:2本 (1.8%)
  • 日本酒:9本(8.0%)
  • リキュールなど:2本(1.8%)

コスト

※クーポンやポイントでの値引き、ワインセット割引、キャンペーン当選品などの合計。

総評

2024年の酒代は、120287円だった。参考価格ベースだと26万なので、はんぶん以上安く購入したことになる。

2024年は引っ越しに伴う家具・家電購入などで楽天ポイント・Amazonポイントがたまったので、それを酒代の割引に使用していた。例えば、エノテカのバラエティ10本セットプロセッコ4本セット 第9弾、タカムラさんの在庫一掃泡セット在庫一掃白セット、Amazonのロワール地方の味わい広がるスパークリング6本セット。これらは全額ポイントで支払ったので、これだけで32000円酒代がういたことになる。

また、鬼コスパセットをはじめ、単品銘柄指定ではなくセットを買うことによって、30%~40%、中には半額以下で買うことが当たり前。定価で買うなんてほぼない。

ワインはセール・クーポン・ポイントを活用することで、財布へのダメージを最小限に抑えることができる。経済的制約がある庶民にとって、振り回されずにセールを効果的に活用するスキルは必須だ。

自分はデイリーワインを1500円以下と定義している。2024年の最後のほうは田邉鬼コスパセット をはじめとする2000円超えるワインを飲みまくって堕落していた。しかし、前半のエノテカセットや、660円/本のタカムラさん在庫一掃セットのおかげで、最終的な平均単価は1097円となった。

結論。買い物上手な年だった。


2024年ベストワインの選出方法

まず、次の部門ごとに選出する。

  • プレミアム・赤&ロゼ部門:特に品質が高くおいしい(点数のたかい)赤・ロゼワイン
  • グレートバリュー・赤&ロゼ部門:税込み2000円以下で、価格に対して秀でたクオリティ、コスパの良い赤・ロゼワイン
  • プレミアム・白&オレンジ部門:特に品質が高くおいしい(点数のたかい)白・オレンジワイン
  • グレートバリュー・白&オレンジ部門:税込み2000円以下で、価格に対して秀でたクオリティ、コスパの良い白・オレンジワイン
  • プレミアム・スパークリング部門:特に品質が高くおいしい(点数のたかい)スパークリングワイン
  • グレートバリュー・スパークリング部門:税込み2000円以下で、価格に対して秀でたクオリティ、コスパの良いスパークリングワイン

各部門の中から、トロフィー(最優秀賞)と、リージョナル・トロフィー(優秀賞)を選ぶ。トロフィーはひとつのみ、リージョナル・トロフィーは複数選出する。

次に、各部門のトロフィーの中から、最も優れたワインを2本選出する。

  • プレミアム・チャンピオン・ワイン:最も品質が高くおいしい(点数のたかい)ワイン
  • グレートバリュー・チャンピオン・ワイン:税込み2000円以下で、最も価格に対して秀でたクオリティ、コスパの良いワイン

最後に場以外編として、次の部門を設ける。ただし、番外編は上で示した、プレミアムやグレートバリュー、トロフィーやリージョナル・トロフィーの評価は行わない。

  • その他酒部門
  • ワインセット部門
  • ワイングッツ部門

2024年部門別トロフィーワイン

ミニマルな空間に2枚の垂れ幕が掛けられている。左側には『Premium Wine』、右側には『Great Value Wine』と書かれ、各垂れ幕の下に赤ワイン2本、白ワイン2本、スパークリングワイン2本ずつ、計12本のワインボトルが整然と並ぶ。各セットには、ゴールドの『Trophy』ラベルとシルバーの『Regional Trophy』ラベルが1本ずつ付けられている。

プレミアム・赤・ロゼ部門

トロフィー:マ・メゾン / マーティンボロー ピノ・ノワール

  • 生産者:マ・メゾン
  • 生産地:ニュージーランド>マーティンボロー
  • 品種:ピノ・ノワール
  • ヴィンテージ:2018
  • 価格:4400円

間違いなくニュージーランドの中でもトップクラスのピノ・ノワール。ノイチゴ・フリーズドライスロベリーチョコ・源氏パイ・黒コショウ・鉛筆の芯のような熟成香。

香りも味も多彩で複雑。はや飲み物ではなく食べ物。こんなピノ・ノワールが飲みたかった。

リージョナル・トロフィー:ダッシュウッド / マールボロ ピノ・ノワール

ダッシュウッド / マールボロ ピノ・ノワール

  • 生産者:ダッシュウッド
  • 生産地:ニュージーランド>マールボロー
  • 品種:ピノ・ノワール
  • ヴィンテージ:2020
  • 価格:2640

わかりやすい香ばしい樽感。甘酸っぱい上質なイチゴミルク。

新世界、アメリカのようなカジュアルさ・わかりやすさと、旧世界、フランスのような上品さを併せ持つワインだ。酸っぱすぎず、甘すぎず、親しみやすい。

リージョナル・トロフィー:ジー バイ ユリグサ ルージュ カスティヨン コート ド ボルドー

ジー バイ ユリグサ ルージュ カスティヨン コート ド ボルドー

  • 生産者:リサ ユリグサ
  • 生産地:フランス>ボルドー>カスティヨン コート ド ボルドー
  • 品種:メルロー、マルベック
  • ヴィンテージ:2022
  • 価格:2838円

「ワインの聖地ボルドーに約6,600ある生産者の中で日本人初のボルドー女性醸造家『百合草梨紗(ゆりぐさ りさ) 氏』が手掛けるセカンドレンジ」というPRコメント。

日本人が作るシリーズって話題性はあるけど、美味しいかどうかはまた別問題っていう認識があるのだが、このボルドーは間違いなくおいしい。濃くて渋い典型的な安ボルドーのおかげで苦手意識を持っていたが、このワインでボルドーワインおいしいって感じさせてくれた。

塩気のあるプレッツェル香と、爆発するようなジューシーな果実味が特徴。タンニンがとてもなめらかでまろやか。


グレートバリュー・赤・ロゼ部門

トロフィー:ザ・ラッキー シラーズ

ザ・ラッキー シラーズ

  • 生産者:キリカヌーン
  • 生産地:オーストラリア>南オーストラリア州
  • 品種:シラーズ
  • ヴィンテージ:2019
  • 価格:1980円

フルボディのよさを教えてくれた驚くべき程コストパフォーマンスの高いワイン。

重厚だけど上品でなめらか。ココナッツビスケット、熟した黒ベリー。余韻にかけてペッパーのニュアンス。五味のバランスが整っている。

王道のペアリング、肉にかぶりつきながら飲みたいワインだ。

リージョナル・トロフィー:モンテス・クラシック・シリーズ・カベルネ・ソーヴィニヨン

モンテス・クラシック・シリーズ・カベルネ・ソーヴィニヨン

  • 生産者:モンテス
  • 生産地:チリ>セントラル・ヴァレー
  • 品種:カベルネ・ソーヴィニヨン 85%メルロ 15%
  • ヴィンテージ:2022
  • 価格:1650円

モンテスはアルファシリーズを飲めなんて言われるし、実際にアルファシリーズはおいしい。でも昨今の円安と物価高騰で定価は2750円とかなり高額になってしまった。

そこでエントリークラスのクラシックシリーズの出番。飲んでみたが、クラシックシリーズ、想像以上においしかった。デイリーポジションならクラシックで間違いない。

親しみやすいカベルネ。フレッシュな黒ベリー、カシスリキュール、はなやか、ジューシー。


プレミアム・白・オレンジ部門

トロフィー:ブルゴーニュ シャルドネ グランレセルヴ ドメーヌ ターナック

ブルゴーニュ シャルドネ グラン レゼルヴ ドメーヌ ターナック

  • 生産者:ドメーヌ ターナック
  • 生産地:フランス>ブルゴーニュ
  • 品種:シャルドネ
  • ヴィンテージ:2021
  • 価格:4400円

今まで飲んできた樽ドネの中でも、ぶっちぎりにおいしい。あつみがあってなおかつきれいなワイン。

アルダリンのシャルドネコノスルの20バレルインドミタデュエットプレミアム白百合醸造のロリアンシャルドネ。記憶に残ってる樽ドネ、どれもよかったけれど、今回はその上をいく。

香りはきりっとしたレモンに、デパートのバームクーヘン。リッチであつみのあるボディ、レモンタルトの風味。

リージョナル・トロフィー:ゲヴェルツトラミネール レゼルヴ フェルナン エンジェル

ゲヴェルツトラミネール レゼルヴ フェルナン エンジェル

  • 生産者:フェルナン・エンジェル
  • 生産地:フランス>アルザス
  • 品種:ゲヴェルツトラミネール
  • ヴィンテージ:2021
  • 価格:3300円

迫りくる香り爆弾。フルーツミックスハイチュウをぎゅっと濃縮した感じ。これぞゲヴェルツトラミネール。

舌にのっかるようなクリーミーな舌触り。とろみがあり、緻密でなめらか。果実たっぷりの甘味と、きれいな酸が織りなすハーモニー。極上のデザートだ。まるでカスタードマンゴープリンを食べているかのよう。

甘いんだけどひりひりする白コショウ感があって、持たれない。デザートと合わせたり、ピリ辛料理と合わせたりなど。

リージョナル・トロフィー:コノスル シャルドネ 20バレル リミテッド・エディション

コノスル 20バレル リミテッド・エディション シャルドネ

  • 生産者:コノスル
  • 生産地:チリ>カサブランカ・ヴァレー
  • 品種:シャルドネ
  • 価格:3000円

1年前は2000円前半で買えたんだけど、残念なことに円安・物価高騰で3000円まで跳ね上がってしまったコノスル20バレルシリーズ。

飲み比べてみて、20バレルシリーズで頭一つとびぬけていたのはシャルドネ。まるでレモンクリームバター・ラムレーズンクッキー。

トロフィーのブルゴーニュシャルドネはかんきつ要素もあり上品タイプなのに対し、コノスルはぽってりバタータイプで濃厚タイプ。クリームシチューやムニエルなどの王道のペアリングで。

リージョナル・トロフィー:イリュージョン アレンドルフ

イリュージョン アレンドルフ

  • 生産者:アレンドルフ
  • 生産地:ドイツ>ラインガウ
  • 品種:リースリング、ゲヴュルツトラミネール
  • ヴィンテージ:2022
  • 価格:3850円

リースリング:ゲヴュルツトラミネール=8:2くらいの比率で、それぞれの品種特性を感じられるユニークなデザート酒。

リースリングのペトロール香としゅっとしたかんきつ、蜜っぽさ。ゲヴュルツトラミネールのエキゾチックでスパイシーな要素もあり、全体的に甘酸っぱい。

リラックスできるおいしさもさることながら、話題性もあり、面白いブレンドだ。

リージョナル・トロフィー:コノスル シングルヴィンヤード リースリング

コノスル シングルヴィンヤード リースリング

  • 生産者:コノスル
  • 生産地:チリ>ビオビオ・ヴァレー
  • 品種:リースリング
  • 価格:2200円

昨今の円安と物価上昇で定価2000円を超えてしまったので、くしくもグレートバリューの基準を満たせなかった。でも、2000円ちょっと、セール時だと1700円くらいで買えて、それでいてアルザスやドイツの3~4000円リースリングに引けを取らないコスパ。コスパだけでなく、純粋なクオリティとしても素晴らしく、プレミアムのリージョナル・トロフィーに選出。さすがコノスル。

最初はレモンやすだち。徐々にペトロール香、コクのある蜜が膨らみを持たせる。ブラインドでだされたらアルザスかドイツって答えるに違いない。


グレートバリュー・白・オレンジ部門

トロフィー:ミュスカデ セーヴル エ メーヌ シュール リー

ミュスカデ セーヴル エ メーヌ シュール リー

  • 生産者:ドメーヌ・ド・ラ・バジレル
  • 生産地:フランス>ロワール
  • 品種:ミュスカデ
  • ヴィンテージ:2022
  • 価格:1080円

タカムラさん押しの、旨安大賞のミュスカデ。

量産型ミュスカデは水っぽい薄いのが多いらしいのだが、このミュスカデは1080円にしては味が濃くて、しっかりうまみ広がる。方向性は甲州なので、日本ワインらしさも感じる。(当時は切れ味シャープ系って分類しているけど、今思えばおだやかドライ系かもしれない)。

入手しやすいし安いし、和食とペアリングするために、常備しておくと良い1本だ。

リージョナル・トロフィー:ハンズ・ベア・リースリング

ハンズ・ベア 5本セット

  • 生産者:ヘイトハイム
  • 生産地:ドイツ>ラインヘッセン
  • 品種:グラウブルグンダー(ピノ・グリージョ)
  • ヴィンテージ:2021
  • 価格:912円

Amazonが押しているハンズ・ベア飲み比べセットの1本。定価でも912円と安いのだが、セール時は600円弱になることも。

安いリースリングはレモン水のように薄かったり、リースリングの品種特性が感じられなかったり。リースリングっぽいリースリングを飲むなら、2000円以上は出さないといけないことが多いと思っていて。

このワインはうっすらとペトロール香がある。この安さでリースリングの品種特性の片りんを味わえるのは驚いた。

こちらをトロフィーにしようとも思ったが、Amazonさん単品販売していない(セット購入のみ)ので、入手のしやすさという意味でミュスカデに軍配が上がった。


プレミアム・スパークリング部門

トロフィー:オリヴィエ マルタン ブリュット

オリヴィエ マルタンブリュット

  • 生産者:オリヴィエ マルタン
  • 生産地:フランス>シャンパーニュ
  • 品種:ピノ・ノワール 75%、シャルドネ 25%
  • ヴィンテージ:NV
  • 価格:8250円

純粋な点数評価だと、やはりシャンパーニュがトップに君臨する。2024年は2本シャンパーニュを飲んでいて、こちらのほうが芳醇で濃厚だった。

柑橘系のさわやかさ、シロップや砂糖漬けしたような煮詰めたあまやかさ。澱が溶け込んだことで、深みがある。

シャンパーニュは食べ物。五臓六腑に染み渡る。圧倒的なボリューム感。

実はこのシャンパーニュ、2023年末の鬼コスパセットに同梱されており、なんと1本あたり1773円で入手できた。鬼コスパセット、1~2か月でラインナップが切り替わるが、2023年末が一番鬼コスパだった。

リージョナル・トロフィー:シャルル ブノワ キュヴェ レゼルヴ ブリュット

シャルル ブノワキュヴェ レゼルヴ ブリュット NV

  • 生産者:シャルル ブノワ
  • 生産地:フランス>シャンパーニュ>ヴァレ・ド・ラ・マルヌ>エペルネ
  • 品種:ピノ・ムニエ49%、ピノ・ノワール44%、シャルドネ7%
  • ヴィンテージ:NV
  • 価格:7700円

トロフィーのシャンパーニュと比べると、こちらはフレッシュタイプ。突き抜けるような赤ベリーに、ラズベリーを練りこんだクリームパン。

ほぼブラン・ド・ノワール。豊かな酸と、黒ブドウ由来のふくらみ・丸みのある味。果実味がぎゅっと詰まってフレッシュながらボリュームがあって芳醇。

リージョナル・トロフィー:ビジュノワール ロゼ ペティアン 東夢ワイナリー

ビジュノワール ロゼ ペティアン東夢ワイナリー

  • 生産者:東夢ワイナリー
  • 生産地:日本>山梨県>甲州氏
  • 品種:ビジュノワール
  • 価格:2750円

大吟醸とエールビールのいいとこどりをしたような、個性的なロゼスパークリング。

圧倒的はなやか。マスカットやメロン。

みずみずしい味わい。新鮮なブドウを何粒をほ織り込んだような。大き目のメロンのカットにかぶりついたときのような。

大吟醸みたくフルーティーで、ビールのような酵母のニュアンスもあり、とにかくインパクトが強く印象に残るワイン。


グレートバリュー・スパークリング部門

トロフィー:ロボ ネグロ ブリュット ブランコNV

ロボ ネグロ ブリュット ブランコNV

  • 生産者:ロボ ネグロ
  • 生産地:スペイン
  • 品種:アイレン
  • 価格:580円

タカムラ最安値スパークリング!
円安、物価高、増税など、ワイン好きには望まざる状況が続く昨今…(涙)
そこで!
デイリーに飲まれる方も多いスパークリングだけでも何とかできないかと、実績あるスペインの老舗ワイナリーと直接交渉。

というタカムラさんの熱量ある紹介文。ほぼワンコインスパークリングながら、ブラインドで飲んで1200円くらいかなって思ったのだから最高のコスパ。

ナシやモモのようなみずみずしいフレッシュ感。やや甘味のある味わいながら後味に適度な苦みがあることで飲み疲れずぐいぐいいけるタイプ。

2月に飲んでいて、当時は649円だったが、今みると580円とさらに安くなっているという驚異的な価格設定。もはやビールとも勝負できる圧倒的安さ。財布に優しい。これはデイリー泡として常備しておきたい1本。

リージョナル・トロフィー:丹波ワイン てぐみ白

丹波ワイン てぐみ白

  • 生産者:丹波ワイン
  • 生産地:日本
  • 品種:デラウェアなど
  • 価格:1980円

正直定価2000円以下の泡だと、どんぐりの背比べで、どれも似通った(特徴のない)無個性な泡になりがち。トロフィーの泡は、並みのクオリティに対して圧倒的に安いので際立っているが、それ以外だとなかなか、リージョナル・トロフィーに選出するほど際立っているものがない。

そんな中、てぐみ白はコンセプトが際立っている。

「打倒!「とりあえずビール」!」
シンプルでいて、ビールに取って代われる、飲みやすいけれどしっかりしたワインができないものか? 最初の乾杯から楽しめるワインが造りたい! 酸化防止剤(亜硫酸塩)無添加のおいしいワインを造りたい!!

そんな熱量あるコンセプト。発酵途中で瓶詰してガスを溶け込ませる、いわゆるペットナットの製法による濁り酒。そんなこだわりを知ると、寄りおいしく感じるというもの。

香りはエールビールのようにフルーティーなのに、味はすっきりして余韻に苦みも伴う。たしかに、ビールのようにごくごくと飲めるカジュアルなワインだ。


2024年チャンピオン・ワイン

2本のワインボトルが並んでおり、それぞれのボトルのラベルには「PREMIUM CHAMPION WINE 2024」と「GREAT VALUE CHAMPION WINE 2024」と書かれています。ボトルの後ろには2つの垂れ幕があり、左の垂れ幕には「2024 PREMIUM CHAMPION WINE」、右の垂れ幕には「2024 GREAT VALUE CHAMPION」と書かれています。どちらの垂れ幕にも2024年のメダルのようなデザインが施されています。背景はシンプルで、ボトルと垂れ幕が際立っています。

プレミアム・チャンピオン・ワイン

この中から、チャンピオンに選出したのは……


プレミアム・チャンピオン・ワイン 2024
マ・メゾン / マーティンボロー ピノ・ノワール

現在在庫切れ。次のヴィンテージ入荷待ち。4400円と庶民としては高級隊価格だが、それでもまた買いたいと思えた1本。

グレートバリュー・チャンピオン・ワイン

この中から、チャンピオンに選出したのは……


グレートバリュー・チャンピオン・ワイン 2024


ロボ ネグロ ブリュット ブランコNV

580円と圧倒的な安さながら、普通においしいコスパスパークリング。これぞデイリーワイン。タカムラさんにて12本セット売りもされているくらいなので、根強いファンがいるようだ。


番外編

  • その他酒部門
  • ワインセット部門
  • ワイングッツ部門

その他酒部門

日本酒 星降る夜の宴

星降る夜の宴

2024年7月、「ユニークなお酒 酒日向」というショップがオープン。

この日本酒は酒日向が販売する「マイナス3℃の氷温庫にて熟成した、純米生酒瓶内2時発酵スパークリング日本酒。

泡がきめ細かくクリーミーで、まるでシャンパンを飲んでいるかのようにはなやかで特別なひと時を演出してくれる最高の日本酒だ。

エピソードゼロ -初めての日本酒-

エピソードゼロ -初めての日本酒-

同じく酒日向が取り扱うユニーク酒。岡山白桃酵母という、モモの果皮から抽出された酵母で発酵させた日本酒。

まるでピーチキャラメルフレーバーのヨーグルトみたい。度数8%と日本酒にしては低く、アルコール感感じずジュースのように飲める。日本酒っぽくない、親しみやすく女子受けする日本酒。


ワインセット部門


【Amazon.co.jp限定】 ロワール地方の味わい広がるスパークリング6本セット 辛口~やや甘口まで

クレマン・ド・ロワールが4本、クレマンではないロワールの泡が2本入ったセット。

通常時はは12800円なのだが、セール時は6000円を切ることもあり、1000円以下でクレマンを飲み比べられるという破格のセット。

実際に飲んでみると、2000円以上は確実、中には3000円くらいの泡をほうふつとさせるものも。芳醇で濃厚タイプ。特にロゼは格別だったブリュット ビオもなかなか良かった


【Amazon.co.jp限定】 金賞受賞ワイン入り! ラベルが印象的なフレッシュでミネラル感たっぷりハンズ・ベア 白ワインドイツ5本セット

グレートバリュー・リージョナル・トロフィーにも選出された、ハンズ・ベア・リースリングを含む、ドイツの白ワイン5本飲み比べセット。

通常時も912円/本と安いが、セール時は600円をきることもある。安カロわるかろではなく、どれもちゃんとそれぞれの品種の特性が感じられる。

王道の国際品種ではなく、ピノ・グリージョ、ピノ・ブラン、ゲヴュルツトラミネールなど、ふだんそこまで飲む機会のない品種の勉強にも最適。


ワイングッツ部門


【正規輸入品】vacu vin ワインサーバー&セーバー(ストッパー2個付き) ブラック

舌がレベルアップしたのか、二日目以降のワインの香味の劣化が気になってきた。コルクを逆向きに刺しなおすだけでは、ほこりの混入は防げても、空気との接触は防げず、当然酸化が進んでいく。1000円程度の安ワインならともかく、2000円を超えてくる赤ワインは、酸化して二日目以降香味が落ちることがしばしば。

デイリーワインは1500円程度といえど、鬼コスパセットをはじめ、1500円で2~3000円ワインを飲む機会はそれなりにあるからね。そういうちょっといいワインは、二日目以降も楽しみたい。

ということで導入したのがこのアイテム。ボトル内から空気を抜いて、酸化を防ぐ。原理としてはとてもシンプルだが、物理的に空気がないので、酸化しようがなく、信頼できる。

このアイテムを使うようになってからは、二日目もおいしくワインを楽しめている。3日目もほぼ問題なし。それ以上試したことはないが、3日程度なら劣化させずに保つことができる心強いアイテムだ。

さらに、ワインサーバー機能も付いているので、液だれすることなく注げる。アイテムを取り外さずにそのまま注げるというのがありたたいね。酸化防止器具と、サーバー器具別々で売ってるけど、正直別々だといちいち付け替えが面倒で…。1個で2役こなせるのは素晴らしい。


【正規輸入品】vacu vin シャンパンセーバー (レバー開閉式) ABS樹脂

安いスパークリングは特に、泡が抜けるとおいしくなくなってしまう。シャンパーニュは別格で、多少泡抜けてもおいしいんだけどね。

とにかく、泡が抜けるのを嫌って、スパークリングは1日で飲み切らないといけない、という縛りがあった。それをこのアイテムが解決してくれた。

ボトルにかぶせてセットするだけで、二日目も泡が持続する。多少は泡の勢いが弱まってしまうものの、それでもぜんぜんおいしく飲める状態にキープしてくれう。ためしたことはないが、3日目となるとちょっと厳しいかもしれない。

このアイテムの効果は、スパークリングを楽しむ期間を1日のバスだけではない。サーバーも付属しており、アイテムを取り外すことなく、そのままグラスにしだれることなく注ぐことができる。


ワイングラス 木村硝子店 ツル 28ozブルゴーニュ

ふだんは取り回ししやすい小ぶりなソプラノシリーズを使っているが、良いワインを飲むときは、グラスもグレードアップすることで、寄りおいしく飲める。

ピノ・ノワールとか、樽塾瀬尾のシャルドネは、大き目のブルゴーニュグラスで飲むと、圧倒的な香りにつつまれてうっとりする。大きいのは取り回しが悪く割らないように丁寧に扱わないといけないが、その分集中してワインを楽しめるというもの。

グラスが違うだけで、ワインの表情はぜんぜん変わってくる。ちなみに、樽熟成のシャルドネは、それ専用グラスなんてものも販売されているが、個人的にはブルゴーニュグラスで代用させれば十分と思う。なぜなら、その専用グラス、年に難解使う買って話。形状がかなり似通っているブルゴーニュグラスで代用したほうが使用回数も増えるし、グラスの保管スペースも少なくて済むし、財布にも優しいし。


総括

週2本ペース。いいワインライフだった。

去年よりも確実にワインの解像度が上がり、舌がレベルアップした。自分の好みがわかってきた。

  • 赤ワインの好み:ピノ・ノワール(特にニュージーランドに注目)、はなやか&赤ベリー系
  • 白ワインの好み:コクありバランス系(リースリング)、がつんと濃厚系(樽熟成のシャルドネ)、おだやかドライ系(甲州)
  • スパークリングワインの好み:芳醇なエレガント系(クレマンやシャンパーニュ)

ワインの分類、品種、生産地の特徴、造…。それらを意識しながら飲むことで、ワインの解像度は日に日に上がっていく。これだからワインは楽しい。

ワインはエンターテインメントだ。2025年も良いワインライフを送りたい。