ワイン情報
項目 | 説明 |
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ワイン名 | コノスル オーガニック シャルドネ |
Cono Sur Organic Chardonnay | |
飲んだ日 | 2023/10/7 |
参考価格 | \1317 |
購入価格 | \1080 |
購入元 | リカーBOSS 楽天市場店 |
品種 | シャルドネ100% |
タイプ | 白 |
度数 | 13% |
インポーター | 株式会社スマイル |
生産者 | コノスル |
生産地 | チリ |
製法 | 有機認定ブドウをスキンコンタクトし、ステンレスタンクで6~12か月 |
テイスティング
第1印象。すっぱい。レモンのような酸味の強いかんきつの香り。それ以外の香りは感じられない。酸味の1芳香にふりきった感じ。
一口。やはり酸っぱい。酸味がかなり強い。香りのイメージと一致。
きれいな酸。クリアな酸。 主張は強いけどぎすぎすはしてない。
やや炭酸がはじけ、辛口。このワイン、甘さがほとんどない。
若干ドライな塩味(ミネラル?)があるかな。つまり、のどがかわく。酸は強いけど、ミネラル感があることで味わいが調整されている感じ。
複雑性は皆無。シンプルイズザベスト。酸っぱいワインがお好きならありかと。
このシンプルイズザベストの香りと味って、オーガニックゆえの特徴なのかな? ブドウ本来の香りと味がダイレクトに出てくるというか。 ブドウの種の周りのすっぱい部分がそのままワインになった、っていう感じがする。
それにしても、ビシクレタシリーズのシャルドネとはまるで違うな。ビシクレタは、柔らかい酸とトロピカルフルーツのような甘味のバランスがよく、ヨーグルトのような上品な香りもした。 オーガニックは、果実の甘味やヨーグルトのニュアンスはまったくない。同じシャルドネとは思えないくらい違う。
まあ、シャルドネって、無個性なことが個性の品種らしいし。作られる地域や作り方によって、変化する。何色にも染まる品種。
とはいえ、香りも味もちょっと単調かなあ。よくいえばシンプルイズザベストなんだけど。…飽きる。
オーガニックのメリット
香り・味以外のメリットに気が付いた。このワイン、酔いにくい。いや、酔ってはいるんだけど、いつもより体の制御がきく。
いつもより良いが回る速度が遅いのか、はたまた良質な酔い方をしているのか。 あまりふらふらしない。しっかり意識を保てている。頭痛もない。
これはオーガニックゆえのことなのか?体に優しい良いなのか?
ペアリング
シーフード味噌あえ。ずぼら飯。シーフードミックスに味噌を適量まぜて、レンチンしたやつ。
これがなかなかよかった。シーフード味噌には、シーフードのうまみ、味噌の甘味と塩味の3要素がある。ここにオーガニックシャルドネで酸味を加えることにより、味をいったん中和させられる。これにより、味噌和えを無限においしく味わえる。
料理とワインのペアリングは、味の芳香性を合わせるというやり方もあるし、足りない五味を補い合うというやり方もある。今回は補い合うペアリング。
同じ要領で、茶わん蒸しとオーガニックシャルドネとかもありかな、なんて思った。茶わん蒸しのうまみ、甘味、塩味とオーガニックシャルドネの酸味。
このように単体だと単調で飲み疲れるワインも、料理とペアリングすることでずっとおいしくなる。
製法について
けっこう手間ひまかかってるみたい。
エコサートの有機栽培葡萄を100%使用。低温でスキンコンタクト後、ステンレスタンクで発酵。爽やかな酸を生かすために、 マロラクティック発酵はしない。ステンレススチールタンクにて6~12ヶ月熟成。ヴィーガン認証取得。
まず、有機栽培ブドウについて。
エコサートの有機栽培葡萄を100%使用
エコサートとは、フランスで設立された、有機栽培を認定する機関。 認定を受けるには、農薬や遺伝子組み換え化学肥料をまったく使わないか、できるだけ使わずに栽培することが求められる。 人体や環境に悪影響を与える要因を取り除き、持続的な農法によって作ること。
コノスルの場合、オーガニック農法と、サステナブル農法の2つの手法でブドウを栽培しているようだ。
オーガニック農法は農薬不使用。肥料はブドウの搾りかすを用いた自家製を用いる。一方、サステナブル農法は、無農薬とまではいかなくてもできるだけ農薬の使用量を削減していく農法。
ブドウが生き生きと育つためには生物多様性が重要。コノスルのブドウ畑では、さまざまなハーブや草花が育ち、様々な虫や鳥が生息している。これにより土地の力を強め、自然な生物のライフサイクルが生まれる。 たとえば、ブドウにとっての外注を排除してくれる虫や駝鳥がブドウ畑の安全を守ってくれる。
また、コノスルのシンボルにもなっている自転車。これは環境への負荷を避けるため、自転車で畑を動き回り働く農家への尊敬と感謝を表したシンボル。
うむ、有機栽培、手間と愛情が込められているようだ。
低温でスキンコンタクト後
スキンコンタクトとは、別名マセラシオン・デリキュールといって、アルコール発酵前にブドウを果皮ごとつけこんで成分を抽出する手法の古都。
白ワインは通常収穫・破砕(果実をつぶすこと)後すぐに圧搾(果汁を絞ること)してアルコール発酵することがおおい。 一方スキンコンタクトは、破砕後、すぐ圧搾せず、果汁に果皮を漬け込んでおく。 これにより、より果皮からの成分抽出が起こりブドウ本来の特性を与えることができるという。
有機認定ブドウだからこそ、スキンコンタクトして余すことなくブドウの特性をワインに反映するってことなのかな。
爽やかな酸を生かすために、マロラクティック発酵はしない。
うん、これは白ワインなら一般的な気がする。白ワインはフレッシュな酸味があってなんぼなので、その酸味をまろやかにするマロラクティック発酵は行わないことが多い。 一方、赤ワインは、よりまろやかにするためにマロラクティック発酵することが多いらしい。
評価
Dランク
正直ビシクレタのほうがおいしい。オーガニックは香り・味以外のメリットはあるけどね。 これで香りよし・味よしだったら最強なんだけど。
- S:最高級な幸せ
- A:とても満足
- B:満足
- C:やや満足
- D:可もなく不可もなく
- E:好みじゃない
- F:劣化ワイン