心を豊かにするワインの世界

ワインは情報量の高い飲み物。香り、味、ブドウ品種の特性、気候、文化、歴史、生産者の哲学…。どこまでも奥行きのある飲み物。だからこそ夢中になれる。心を豊かにする。ワインを理解するために、ワインを楽しむために、経験を積み重ねていく。

田邉さんオススメのカルディのリースリング

自分はリースリングという品種が好みだ。といっても安ワインってリースリングのラインナップが少ない気がしていて、まだ3本しか飲んだことないんだけど。

最初の1本はコノスル ビシクレタ リースリング。典型的な酸っぱいワインで、酸度の高いワイン好きな自分にとってはわるくない印象。

2本目はコノスル リースリング レゼルバ・エスペシャル ヴァレー・コレクション。ここでリースリングに目覚める。凛としたきれいな酸味に、舌ざわりのある辛口のテクスチャ、ほのかに甘いとろっとした蜜、かすかに薫石油のようなニュアンス。コノスルのレゼルバは安ワインながらこれらの要素を感じさせてくれ、リースリングのポテンシャルを教えてくれた。

3本目はルーヴァー ゾンマーラウ リースリング ドライ QbAAmazon直輸入のワインで、これもリースリングの特徴がしっかり出ていて、リラックスした時間を提供してくれた。

さて今回は4本目のリースリング。有名なソムリエである田邉さんが、カルディワインの中でおすすめしていたものを購入してきた。

ワイン情報

項目 説明
ワイン名 EKW モーゼル リースリング
飲んだ日 2024/2/7
参考価格 \1232
購入元 カルディコーヒーファーム
品種 リースリング
タイプ
分類 爽やかフルーティ系
度数 12%
インポーター 株式会社オーバーシーズ
生産地 ドイツ>モーゼル

感想

気体値がたかかったために肩透かしを食らう。香りがない。…ないわけじゃないけどボリュームが圧倒的に小さい。

かすかにかんきつっぽいさわやかな香りがする程度。二日目になると、石油っぽいペトロール香がかすかに立ち上ってきて、リースリングっぽい風格に。

飲んでみると典型的な酸っぱいワイン。舌の根本がきゅっと締め付けられるような酸に、舌がしゅるしゅるするようなテクスチャのある辛口。たしかにこれはリースリングっぽい。

余韻にリンゴっぽさと、少しの塩味。奥行きはないけど、リースリングの特性はちゃんと抑えてる気がする。ただひとつ、粘性のある蜜のような甘味を除いては。

コノスルやAmazon直輸入リースリングは、酸味のほかに蜜っぽいとろみがあって。そのおかげで飽きずにすいすい飲み進められた。カルディのリースリングからは蜜っぽい粘性のある甘味は皆無で、そのため空きやすい味。俗にいうレモン風味のイロハス。味が単調で飽きる。

この価格帯にそこまで求めてはいけないのかな。コノスルやこの間のAmazon直輸入ワインが素晴らしいコストパフォーマンスだったっていうことなのだろうか…。

ペアリング

焼きリンゴとともに。

バターを溶かし、砂糖をまぶしたリンゴを弱火でじっくり焼き上げる。少し焦がすまで焼いたらシナモンパウダーを踏んだんに振りかけて。一番好きなリンゴの食べ方。

リンゴの酸味とリースリングの酸味は方向性が似ているので合わないわけがない。ただ、焼きリンゴは濃厚でコクがあるので、ワインもそれに負けないようにしたい。となると、蜜っぽいとろみのある甘味要素欲しかったな。

評価

  • 相対評価:B
  • 絶対評価:2
    • S:超コスパワイン!
    • A:定価以上の満足感
    • B:定価相応のクオリティ
    • C:少し割高
    • D:かなり割高、コスパ悪すぎ
    • E:好みじゃない
    • F:劣化ワイン